【レーシングマシン集結】レトロモビル2020 世界的クラシックカーショーをレポート 後編

公開 : 2020.03.10 11:10

レトロモビル2020レポートの2回目は、会場に並んだヒストリック・レーシング・マシンをご紹介。フランスのレアなマシンに加え、ヴィンテージ期の貴重なモデルが多数。岡田氏の解説でご覧いただきましょう。

もくじ

レースの歴史 フランスから
ル・マン もうすぐ100年
本家本元の貫禄

レースの歴史 フランスから

text&photo:Kunio Okada(岡田邦夫)

レトロモビルは、クラシックカーの冬の社交場であるとともに、今年開催されるイベントの新年最初の発表の場でもある。それだから、様々なクルマの展示とともに、各種のイベントを紹介するブースも多数出展している。

フランス・グランプリは、1970年代までは、毎年のように開催地が代わっていた。ル・マン、ディエップ、アミアン、ストラスブール、モンレリー、ポー、ランス、リヨン、ルーアン、クレルモン・フェランのシャレードなど。

1968年のスクーデリア・フェラーリはスポーツカー・レースを休止し、1969年にF1のエンジンを搭載した312Pで復帰した。クリス・エモンがエースとして活躍したが、不運もあり、優勝は果たせなかった。2台のみ製作。これもル・マン仕様にレストアされている。
1968年のスクーデリア・フェラーリはスポーツカー・レースを休止し、1969年にF1のエンジンを搭載した312Pで復帰した。クリス・エモンがエースとして活躍したが、不運もあり、優勝は果たせなかった。2台のみ製作。これもル・マン仕様にレストアされている。

またグランプリのタイトルのかかっていないレースでも、例えば1939年から1951年まで開催されて、ゴルディーニに乗るモーリス・トランティニアンやマセラティに乗るJ.M.ファンジオのような錚々たるレーサーが優勝者となったアングレームのようなところもある。

ル・マン もうすぐ100年

そんなわけで、フランスでは、各地に古くからのレースの歴史があり、クラシックカーのイベントともその復刻版であることが多い。

ずっと同じ場所で開催されてきたレースもある。1923年に始まり、2023年には100年の歴史を持つことになるル・マン24時間。

512BBもマラネロでレース仕様が開発された。エアロディナミックなボディはピニンファリーナの空洞で煮詰められた。この512BB LMはシャルル・ポッツイのエントリーで、25年に渡ってル・マンに出場したパリジャンのバロー・レナが1979年のル・マンで乗った。
512BBもマラネロでレース仕様が開発された。エアロディナミックなボディはピニンファリーナの空洞で煮詰められた。この512BB LMはシャルル・ポッツイのエントリーで、25年に渡ってル・マンに出場したパリジャンのバロー・レナが1979年のル・マンで乗った。

2002年から隔年でル・マン・クラシックが催され今年で10回目の開催となるが、国際的な人気を集めるクラシックカー・レースになっている。

本家本元の貫禄

黎明期の都市間レースは1994年のパリ〜ルーアン、1995年のパリ〜ボルドーのように、パリからスタートすることが多かった。ことほどさように、フランスこそは125年を超えるモータースポーツの歴史の舞台であり、レトロモビルには文化がある。

そこが、他の後発のイベントでは真似のできない本家本元の貫禄だろう。

ムッシュー・ル・マンと言えば、フランスでは1972年からマトラMS670を駆ってル・マン3連覇を果たしたアンリ・ペスカロロのことだ。これは1974年の優勝車。相棒は前年に続きジェラール・ラルースだった。
ムッシュー・ル・マンと言えば、フランスでは1972年からマトラMS670を駆ってル・マン3連覇を果たしたアンリ・ペスカロロのことだ。これは1974年の優勝車。相棒は前年に続きジェラール・ラルースだった。

今年もレトロモビルの会場にはル・マンやフランス・グランプリなどに出場した歴史的名車が多数展示され、種々様々なお店も山ほどあり、期間中に毎日訪れたとしても、とても全部を見きれないほどの濃い内容だった。

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