ボルボ・コンセプトC

公開 : 2013.08.29 17:30  更新 : 2017.06.01 02:15

ボルボ・コンセプトCが来月のフランクフルト・モーターショーで公開される。このコンセプトCは、新たにボルボのヘッド・デザイナーに就任したトーマス・インゲンラスによる最初の作品となる。

そのベースとなるのは、ボルボの新しいスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)で、V8エンジン並の性能を持つドライブE 4気筒ガソリン・エンジンとのハイブリッド・システムが搭載される。ちなみに、このSPAは、来年、XC90で一般市販車に初採用されるものだ。

コンセプトCは未来のドリームカーではないと、インゲンラスは語っている。

「われわれの新しいアーキテクチャーを示すモデルであり、自信に満ちたスタンスと、先進のデザインを与えたモデルだ。来年デビューする新しいXC90は、確かに異なるジャンルのモデルではあるが、それが登場した時に、このコンセプトCとの繋がりがわかるだろう。」と語った。

コンセプトCは、スリムなフローティング・ラジエター・グリルと、TシェイプLEDデイタイム・ランニング・ライトというボルボの新しいコーポレート・フロント・エンドを持つ。

「われわれは伝統的なアイアン・マークを持つグリルをどう料理しようかと考えている最中だ。しかし、それは来年出るXC90で明らかにされることになるだろう。」とも語っている。

インゲンラスは、このコンセプトCをレトロなデザインにすることはなかったが、そこにはアイコン・モデルであるP1800クーペの影響が感じられる。

インテリア・デザインは、大きなタッチ・スクリーンを持つセンターコンソールとヘッドアップ・ディスプレイが採用され、ハンドメイトの本革とウッドで設えられたトリムを持つ。

SPAは、XC90に導入されるオートマティック・ドライビング・システムや、ボルボが既に採用している安全装備を持つ。

「これらシステムとユーザー・インターフェースとの自然な統合がキーとなる。ドライバーは、それら装備を意識することなく使用することができるようにしなければならない。」とインゲンラスは語っている。

新しいパワー・ユニットはターボ付きの2.0ℓ4気筒とモーターを組み合わせたもの。エンジンはフロント・ホイールを、モーターはリア・ホイールを駆動する。パワーはおよそ395bhp、61.1kg-mと推測される。

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