三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(2) 最大トルク47.8kg-m 効果てきめんハイウェイ・モード 想像超える悪路性能

公開 : 2026.06.24 18:10

トルクフルな2.4L 4気筒ツインターボディーゼルを得た、新しい三菱トライトン(L200)。トルセン式四輪駆動で舗装路へ滑らかに対応し、悪路性能は多くのドライバーの想像以上です。UK編集部が試乗します。

トルクフルなツインターボで粘り強く扱いやすい

7代目へモデルチェンジした、三菱L200(日本名トライトン)。エンジンは2.4L 4気筒ツインターボディーゼルで、新しいユニットだそうだが、ノイズはひと昔前のもの。回転時の質感も、最新の排気ガス規制に対応したエンジンだとは、感じにくい。

それでも、プログレッシブ・ツインターボの採用でトルクフル。小径のコンプレッサーは、低域で素早くブーストを立ち上げ、大径のコンプレッサーは高域での増強に役立つ。その結果、0-100km/h加速は12.6秒と鋭くはないが、粘り強く扱いやすい。

三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)
三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)

最大トルクの47.8kg-mは、1500rpmという低い回転数で得られ、203psの最高出力に達する3500rpmを過ぎても意欲的に加速。4000rpm付近まで、勢いは衰えない。常に余裕があり、滑らかな6速ATとの相性にも優れる。少々、エンジン音はうるさいが。

多くのドライバーの想像を超える悪路性能

今回の試乗は、オンロードより先に、トレーラーの牽引とオフロードコースで始まった。7代目の、汎用性を強調したかったのだろう。

2.2tの荷物を載せたトレーラーを、L200は安定して牽引。滑らかに発進し、不安感なく停止し、カーブでの運転も容易といえた。四輪駆動に加えて、必要時にリアタイヤの片側へブレーキを掛けるアクティブ・ヨーコントロールが、落ち着きを高めるという。

三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)
三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)

悪路性能は、多くのドライバーの想像を超えるはず。オンロード用タイヤにも関わらず、雨で濡れた石灰質の路面での走破性はお見事。確かなトラクションとヒルディセント・コントロールが相乗し、急勾配は一定の速度で何事もなくクリアしていた。

最低地上高は高く、シャシーが路面へ触れた場面はナシ。サスペンションのストロークが長く、ホイールスピンしたのは1度だけ。深い凹凸で、リアタイヤの片方が300mmほど宙に浮いた状態で。

効果てきめんなハイウェイ・モード

オンロードでの走りも、概ね快適。ステアリングホイールのサイズは丁度良く、カーブでのボディロールは小さめ。操舵時の反応は若干曖昧ながら、濡れた路面でもアンダーステアは抑えられている。

四輪駆動システムには、ハイウェイ・モードが備わる。ステアリングとアクセルレスポンスがシャープになり、高速道路での効果はてきめんといえた。

三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)
三菱トライトン(L200)2.4バーバリアン(英国仕様)

僅かに期待外れだったのが、乗り心地。リーフスプリングにリジットアクスルという、従来的なリアサスペンションが支えるピックアップトラックらしく、跳ねるような細かな揺れが多め。もう少し、乗り心地はスムーズでいい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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