フランクフルト・モーターショー:ポルシェ918スパイダー

公開 : 2013.09.10 22:00  更新 : 2017.06.01 02:15

ポルシェ918スパイダーの最終的なプロダクション・モデルがフランクフルト・モーターショーで公開された。

このポルシェ918スパイダーは、来たる18ヶ月の間にわたって左ハンドル・モデルのみが918台限定で生産されることになる。価格は£657,400(1億280万円)であるが、その注文は順調だ。すでに生産台数の2/3にあたるデポジットを得ているとポルシェはAUTOCARに話している。

2010年のジュネーブ・モーターショーでコンセプト・モデルとして明らかにされた918スパイダーは、カーボン・モノコック・ストラクチャーにコンポジット・プラスティック・ボディ・パネルと、アルミニウム、マグネシウム、チタン製のシャシーを纏ったモデルだ。ハイブリッド・ユニットを搭載するにもかかわらず、重さは僅かに1634kgに抑えられている。

リムーバブル・ルーフのため、ボディ・スタイルはクーペとロードスターの両方が楽しめる。価格が£718,000(1億2200万円)となるオプションのバイザッハ・パフォーマンス・パッケージでは、更に空力的な調整が行われる。バンバーの付けられたウイングレットはダウンフォースを増し、標準モデルよりも合計で35kg軽くなるマグネシウム・ホイールをはじめ、いくつかの更なる軽量素材が使用される。

パワーユニットは8700rpmで599bhpを発揮する4.6ℓV8エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドだ。モーターはフロント・アクスルとリア・アクスルにそれぞれ1基装備され、6500rpmで282bhpを発揮する。合計で、8500rpmで875bhpのパワーとなる。エンジンのマキシマム・レブは9100rpm。これはLMPレーシング・モデルと同じだ。ーク・トルクは、93.5kg-mから130.4kg-mの間で変化する。トランスミッションは、7速のデュアル・クラッチだ。

電気モーターのための電池は、6.8kWhのリチウムイオンで、モノコックの背後の低い位置に搭載される。ちなみに、保証期間は4年である。

パワー・ユニットは5つの異なるドライブ・モードを選ぶことが可能。Eパワー、ハイブリッド、スポーツ・ハイブリッド、レース・ハイブリッド、そしてホット・ラップだ。Eパワーでは前輪駆動のモーターのみで最高32kmの航続走行が可能。もちろん、その際はゼロ・エミッションとなる。このEパワーでのパフォーマンスは、0-100km/h加速が7.0秒未満、そしてトップスピードは150km/hだ。

レース・ハイブリッド・モードでは、0-100km/h加速が2.8秒となる。これは、V10のカレラGTよりも0.9秒も速い値だ。200km/hへは7.7秒、そして300km/hには22.0秒で達する。トップ・スピードは345km/hだ。もちろん、この値は、歴代ポルシェの中でも最速の数値だ。

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