3代目へ世代交代した最大級の7シーターSUV アウディQ7 TDIクワトロ(1) ディーゼルのマイルドハイブリッドから投入開始

公開 : 2026.08.20 18:05

大型7シーターSUVのアウディQ7が3代目へフルモデルチェンジ。大人も座れる3列目シートや、大型・高級モデルらしく堂々・悠々の走りが特徴ですが、見た目の好みは分かれるかもしれません。UK編集部が試乗します。

ディーゼルのマイルドハイブリッドから提供開始

現在のアウディで最大級となる、7シーターSUVのQ7。2006年の登場以降、このクラスを代表する1台となってきたが、2026年に3代目への世代交代を果たした。

プラットフォームは、先代のMLBエボの進化版として、新開発されたPPCを採用。3.0L V6ディーゼルターボのマイルドハイブリッドから英国での提供が始まることは、注目すべき点だろう。今回フランスで試乗したのもこれだ。

アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)
アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)

2027年初頭には、ガソリンターボやプラグインハイブリッドも追加予定にある。一方で、バッテリーEV版は計画にないという。

SUVらしさを強めた見た目は好みが分かれるかも

スタイリングは、アウディが展開するデザインテイストへ沿ったものだが、好みは分かれるかもしれない。Q7の販売は半数近くが北米で、約4分の1は中国。欧州市場は、2割に届かない。彼の地での好みが優先されたことは、間違いない。

2代目よりエッジの強い面構成で、従来からSUVらしさを強めたと主張される。フロントマスクは直立し、巨大なグリルが口を開く。リアエンドも垂直に近く、シルエットはよりスクエアなものになった。全長5056mmあるボディの存在感を、強めている。

アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)
アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)

装備は充実し、マトリックスLEDヘッドライトにアダプティブ・クルーズコントロール、高度な運転支援システム、電動テールゲートなどが共通して備わる。そのかわり、英国価格は約8万2000ポンド(約1763万円)からと、少々張る。

ダッシュボードの前面を覆うモニターパネル

ドアを開くと、14.5インチのセンター・タッチモニターとメーター用モニターが一体になった、スリムなパネルが目に飛び込んでくる。12.3インチの助手席用タッチモニターも、標準装備。ダッシュボードの前面は、この樹脂製パネルがほぼ覆うことになる。

エアコンの操作も、タッチモニターに集約された。少なくとも温度調整のメニューは固定表示され、AIが実装される音声操作機能の理解力も優秀で、扱いにくくはない。それでも、筆者は物理スイッチの方が良いと思う。

アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)
アウディQ7 TDIクワトロ・フォアシュプルング(欧州仕様)

試乗車のインテリアは、明るい色調のウッドパネルで飾られ極めて上質。これ以上の豪華さを、想像しにくいほど。だが全体的な仕上げは、最新のBMWに勝るほどではない。その理由は、目前に広がるグロスブラックのパネルにあるように思う。

前席側には、マグセーフ対応の無線充電パッドが2面。カーブでスマートフォンが滑り回ることはない。パノラミック・ガラスルーフも標準となり、オプションで照明機能や調光機能を組み込める。電動のリアブラインドも追加できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    2006年より自動車ジャーナリストとして活躍している。AUTOCARを含む複数の自動車専門誌で編集者を歴任した後、フリーランスとして活動を開始し、多くの媒体で執筆を続けている。得意分野はEV、ハイブリッド、お菓子。2020年からは欧州カー・オブ・ザ・イヤーの審査員も務める。1992年式のメルセデス・ベンツ300SL 24Vの誇り高きオーナーでもある。これまで運転した中で最高のクルマは、2008年のフォード・フィエスタSTとアルピーヌA110。どちらも別格だ。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アウディQ7 TDIクワトロの前後関係

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