フランクフルト・モーターショー:アウディ・ナヌーク・クワトロ・コンセプト

公開 : 2013.09.10 21:00  更新 : 2017.06.01 02:15

アウディはフランクフルト・モーターショーでハイパフォーマンス・ディーゼル・スーパーカーであるナヌーク・クワトロ・コンセプトを発表した。そのミッドシップに縦方向に搭載されるエンジンは、新開発の544bhp、101.9kg-mのパワー、トルクを発揮する5.0ℓのV10 TDIエンジンで、トップスピードは304km/hという。

アウディ・ナヌークは、オンロード、オフロード能力共に高いモデルで、その開発はイタルデザインのジウジアーロと共同で進められたという。先に発表されたイタルデザイン・ジウジアーロ・パルクールを引き継ぐモデルでもある。

アウディはそのピーク・トルクが僅か1500rpmで発生されるといい、7速Sトロニック・デュアル・クラッチ・ギアボックスによって4輪にそのパワーは伝達されるという。重さ1900kgとヘビー級ではあるが、0-100km/h加速は3.8秒。そして燃費は12.8km/ℓをマークするという。

サスペンションは最高70mmの高さ調整が可能で、その高さはナビゲーション・システムをベースにした速度とルート・データに基いて制御される。タイヤは、フロントが235/50、リアが295/45で、ホイールは22インチ。カーボン・セラミック・ブレーキが取り付けられる。

4WSも装備される。低速では逆位相、高速では同位相となり、安定性を増す仕組みだ。

全長4541mm、全幅1990mm、全高1337mm、ホイールベース2710mmで、シャシーはアルミニウム製スペース・フレーム。ボディ・パネルはCFRP製だ。

デザインはアウディの新しいデザイン言語を採用したダイナミックな造形が特徴。特に、アウディの六角形のグリルがフラットなものとされ、インジケーターと兼用となるデイライト・ランプが目につく。

メンテナンス性を向上させるために、ボディ後部はクラムシェルとなり、荷物は正面に納められることになる。リアビュー・ミラーとバック・ミラーはカメラで代用される。

おすすめ記事