【これがTAFT】ダイハツ・タフト デザイン/内装を発表 新型ハスラーとの選び方 最低地上高/カラーは?

公開 : 2020.04.20 09:00

ライバルは、ハスラー?

タフトは、発表されたときから、スズキハスラーをターゲットにしたモデルと言われてきた。

そもそも、ダイハツが「TAFTコンセプト」を東京オートサロン2020に出展するとアナウンスしたのは、ハスラーのフルモデルチェンジが明かされた2019年12月24日の前日だったから、その意気込みもわかるというもの。

販売好調の新型ハスラー。スペーシアの人気もあり、3月の軽の新車販売台数でスズキはシェア1位に返り咲いた。
販売好調の新型ハスラー。スペーシアの人気もあり、3月の軽の新車販売台数でスズキはシェア1位に返り咲いた。

だが、ダイハツとしてはハスラーを意識してはいるものの、現在軽自動車の主流となっているハイト系ワゴンのユーザーや、リッターカーなど登録車からのダウンサイザーも買い換えのターゲットとしている。

昨年あたりから、軽自動車市場ではクロスオーバーの比率が増えており、全体比率では昨年の7%から今年は12%(予測)に、来年以降はさらに伸びて、近い将来にはワゴン系(ワゴンR/ムーヴなど)を抜くのではと予測されている。

これには、登場以来バックオーダーを抱えている新型ジムニーや、フルモデルチェンジしたハスラーの効果が大きい。ダイハツにはキャスト・アクティバというクロスオーバー風の軽自動車があるが、人気は今ひとつ。

そこで投入されたのがタフトというわけだ。

では、タフトはハスラーを凌駕できるのだろうか? 現在わかっている情報だけでは、残念ながらイエスともノーとも言えない。それでも、発表済みの内容で比べられることはある。

最低地上高 10mm差

タフトのパワートレインの詳細は未発表だが、おそらくタントと基本的に同じ自然吸気とターボで、新開発のCVTも採用されるはず。

ハスラーはマイルドハイブリッドも搭載するが、パワースペックや燃費に大きな差はないだろう。タフトはDNGA、ハスラーは新世代プラットフォームのハーテクトで、どちらもしっかりした走りを楽しめると考えられる。

タフトの最低地上高は190mm。新型ハスラーより10mm高い。
タフトの最低地上高は190mm。新型ハスラーより10mm高い。

クロスオーバーを名乗るだけあって、タフトは最低地上高を190mm確保した。新型ハスラーは180mmだから、その差は10mmに及ぶ。

タフトでは前席は人のためのクルースペース、後席は人・荷物のための目的に応じたフレキシブルスペースとなる。前席/後席をハッキリ分けたバックパック・スタイルを採用し、内装色の色まで変えて印象を強めている。

ハスラーもシートアレンジは多彩で、ギアとしての使い勝手も高い。このあたりは、実際に直接比較してみないと優劣は付けられそうにない。

安全運転支援システムも、グレードによるが(タフトは未発表だが)上級グレードではアダプティブ・クルーズコントロールをはじめ、多くの機能が設定されるはず。

スカイフィールトップ標準装備

また快適装備については、タフトのスカイフィールトップは、ちょっとアドバンテージになるだろう。

前述のように全グレードに標準装備されるので、これから裾野が広がる軽クロスオーバー市場において商品力の1つになる可能性はある。ハスラーにはサンルーフの設定はない。

スーパーUV(紫外線)&IR(赤外線)を減らす機能や開閉可能なシェードがつくタフトのガラスルーフ。
スーパーUV(紫外線)&IR(赤外線)を減らす機能や開閉可能なシェードがつくタフトのガラスルーフ。

こうなると、最終的な決め手はデザインに尽きる。

先代のイメージを踏襲して、ちょっとタフなイメージにしたハスラーか。より頼もしさや力強さを感じさせるタフトか。

インテリアも、3連インパネカラーガーニッシュなどユニークなハスラーか。機能性を優先した中にオシャレ心も忘れていないタフトか。これはもう、どちらのデザインが好きかで選ぶしかないだろう。

タフトは価格や装備の詳細が未発表なので、コスト的な比較はできないが、ハスラーと競合する価格になることは間違いない。

ハスラーを買おうと思ったけれどタフトも気になる……という人は、まずは6月まで待つしかなさそうだ。

もっとも、ダイハツのディーラーに行って相談すれば、より詳しい情報をコッソリ教えてくれるかもしれないが……。

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