【手が届かない】なぜ最近のスポーツカーが高くなったのか? 背景に装備拡充/増税 根本問題も

公開 : 2020.04.20 05:50

新型スポーツカー登場のニュースが出るたび、かならずといっていいほど「高い」「もはや手が届くなった」という声があがります。なぜモデルチェンジ毎に値上がりするのか? 装備の拡充/増税のほか根本的な問題も。

もくじ

特にスポーツカー 世代交代で値上がり
フェアレディZは「かなり」価格上昇
過去10〜15年で1.2〜1.4倍の価格上昇
スポーツカーの値上げ 最大の理由は
売れ行き低迷 コスト低減むずかしく

特にスポーツカー 世代交代で値上がり

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎)

最近はクルマの価格が高くなったといわれるが、特にそれを感じさせるのがスポーツカーだ。

例えばマツダロードスターは、直列4気筒1.5Lエンジンを搭載するベーシックなSが260万1500円(6速MT)、最上級のRSは333万4100円(6速MT)に達する。

歴代マツダ・ロードスター
歴代マツダ・ロードスター

ロードスターの価格推移を振り返ると、1989年に発売された初代モデルは、1.6Lエンジンを搭載して発売時点におけるベーシックグレードの価格が170万円(5速MT)であった。

パワーステアリング/パワーウインドウ/14インチアルミホイールなどを加えたスペシャルパッケージが185万円(5速MT)だ。

1998年に発売された2代目は、1.6Lエンジンのベーシックグレードが運転席&助手席エアバッグなどを標準装着して177万円(5速MT)。

パワーステアリング、アルミホイール、トルセンLSDなどを備えたスペシャルパッケージは196万円(5速MT)だ。

1.8LエンジンのRSは、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、フロントサスペンションタワーバーなどを装着して229万5000円(6速MT)であった。

初代に比べると、1.8Lを搭載するRSなどが加わり価格帯を上側に広げている。

2005年に発売された3代目は、エンジン排気量を2Lに拡大した。価格はベーシックグレードが4輪ABSや運転席&助手席エアバッグなどを標準装着して220万円(5速MT)。

RSはビルシュタイン製ショックアブソーバー、トルセンLSD、フロントサスペンションタワーバーなどを備えて250万円(6速MT)だ。

そして4代目の現行型は、現時点の価格が冒頭で述べた通りで、Sは260万1500円(6速MT)。RSは333万4100円(6速MT)になる。

フェアレディZの価格はどうだろうか。

フェアレディZは「かなり」価格上昇

1989年に発売された日産フェアレディZ(4代目)は、2シーターボディにV型6気筒3L自然吸気エンジンを搭載する300ZXが345万円(5速MT)。

上級の3Lツインターボを積む300ZXツインターボは395万円(5速MT)であった。

日産フェアテディZ(2017年型)
日産フェアテディZ(2017年型)

2002年登場の5代目は、2シーター仕様のみで、エンジンもV型6気筒3.5L自然吸気に統一された。

価格はバージョンSが330万円(6速MT)、最上級のバージョンSTでも360万円(6速MT)だから、4代目に比べると割安とも受け取られた。

6代目の現行型は、バージョンSの現行価格が484万8800円(6速MT)、バージョンSTは519万8600円(6速MT)だから、価格がかなり上昇している。