【ワゴンに秘めたボクサー6】スバル・レガシィ3.0R 4代目 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.07.02 10:20  更新 : 2021.07.12 18:45

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

フロント側のタイミングチェーン・ケースとエンジン下部からのオイル漏れに注意。プラグ交換はしにくく、何年も使い続けると点火不良を起こす場合がある。

ヘッドガスケットからのオイル漏れや、オイルフィラーキャップを開けて、オイルが乳化していないかを確かめる。特に過走行車の場合、ラジエター・クーラントパイプが腐食していないかも確認したい。

トランスミッション

信頼性は高いが、MTはシンクロの状態を、ATは変速のもたつきを確かめたい。AT車の場合、シフトパドルの操作と同時に速やかに変速されるかも確認する。

可能であれば複数台試乗し、ドライブトレインからのノイズの違いを聞き分けたい。ドライブシャフトやセンターシャフトは、基本的に不具合は起こさない。

サスペンション

フロント・サスペンションのコントロールアーム・ブッシュの状態を確かめる。フロント・ウイッシュボーンのブッシュ類の状態もチェックしたい。

リア・サスペンションでは、トレーリングアーム・ブッシュが劣化しやすいものの、車検には通ることが多い。OEM部品も質は良い。

ブレーキ

フロントのブレーキキャリパーが固着する場合がある。リア側は不具合が起きにくい。

ボディとシャシー

基本的に錆びにくい。錆びている場合は、事故の修復跡であることが多い。

インテリア

SIドライブのモード変更が可能か、試乗して確かめる。モードを変えると、しっかり変化がある。スポーツシャープ・モードは、インテリジェント・モードとはかけ離れた走りをする。

オーナーの意見を聞いてみる

マーク・ハリス

「これまで9年ほど、後期型のレガシィ3.0Rツーリングワゴンを所有しています。妻がインプレッサに反対したこともあり、選びました。2006年式で、距離は27万8400kmも走っていますが、非常に信頼性は高いです」

スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)
スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)

「エンジンオイルは1万1000kmごと、トランスミッションとデフのフルードは2年毎に交換しています。エンジンは故障知らずです」

「インプレッサの魅力は変わりませんが、レガシィ3.0Rはパワーもありストレスを感じません。でも、自動車税は高く、燃費は8.9km/L以下。そこが悩みのタネですね」

知っておくべきこと

多くの専門家が、レガシィのアキレス腱として、左右のエグゾーストパイプ中央のYセクションをあげる。錆びて、排気ガス漏れしやすいという。交換部品は安価ではないが、軽度であれば修復が可能だ。

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