【ワゴンに秘めたボクサー6】スバル・レガシィ3.0R 4代目 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.07.02 10:20

控えめなルックスに強力な6気筒のボクサーエンジンを搭載した、スバル・レガシィ3.0R。典型的な、羊の皮をかぶった狼的セダンとワゴンだといえます。今でも人気の高い4代目の中古車を、英国編集部が評価しました。

もくじ

4代目を選ぶなら改良を受けた後期型
周囲を驚かせる走りのツーリングワゴン
不具合を起こしやすいポイント
オーナーの意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

4代目を選ぶなら改良を受けた後期型

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
中古車市場でも高い注目を集める、スバル・インプレッサ。ラリーで活躍したハードコアなイメージと少し距離を起きたい、円熟したエンスージァストなら、スバル・レガシィ3.0Rという選択肢がある。

4代目レガシィが英国へ導入されたのは2004年だが、今回は2006年にフェイスリフトを受けた後期型に注目したい。内容の濃い改良を受け、より多くの人気を獲得した。

スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)
スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)

インテリアの質感は飛躍的に向上。5速ATにはパドルシフトが付き、SIドライブと呼ばれるドライブモードが追加されている。

フロントグリルとテールライトはスマートになり、スポーティなイメージを向上。繊細な曲面を持つフェンダーラインが、洗練されたルックスを生んでいる。ルーフに取り付けられたスポイラーと、ウインカー内臓のドアミラーも見た目をモダナイズさせた。

アルミホイールは18インチとなり、10スポークのデザインで足元を引き締める。ボディタイプは、サルーンとステーションワゴンが選べた。

もともと切れの良かったサスペンションも、手直しが入っている。シリンダーが下側に来る、フロントダンパーが特徴だ。四輪駆動車システムはそのままで、ビスカスカップリング式のセンターデフとリミテッド・スリップデフを装備する。

そして3.0R一番の注目が、3.0Lの水平対向エンジン。英国仕様では244psを発揮し、0-100km/h加速を6.7秒でこなした。AT車の場合、1.2秒遅くなる。

周囲を驚かせる走りのツーリングワゴン

選びたいのはマニュアル車だが、英国でも珍しい。AT車もシフトパドルのおかげで、トルクコンバーターのマイルドさを最大限解消はしてくれる。

コーナーへ突っ込みすぎると、ビークル・ダイナミクス・コントロール(VDC)が介入し、クルマの姿勢を整えようとする。しかしVDCをオフにすれば、後輪へ伝わるトルク割合が増加。笑みが溢れる走りが楽しめた、ドライバーズカーだ。

スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)
スバル・レガシィ3.0R(4代目/英国仕様)

3.0Rは控えめな見た目とは裏腹に、高い運動性能を秘めていた。大きな荷室を備えたツーリングワゴンが本気を見せれば、周囲の人を驚かせるのに不足ない走りを披露する。でも4ドアサルーンなら、民主化された全天候型モデルとして、ジェントルに運転する方が良いと筆者は思う。

燃費は伸びず、長距離向きではない。経済性を重視したSIドライブ・モードを選択すれば、活発な3.0Lを、穏やかな2.0Lユニットのように回すことはできる。

SIドライブは、センターコンソールのロータリースイッチで選択できた。ステアリングホイールのスイッチでも、変更が可能だ。

英国で流通する中古車の場合、5000ポンド(66万円)以下のクルマは、過走行距離車が多い。しかし、インテリアの痛みが少なく整備を受けてきたレガシィなら、気配りのきく新しいオーナーを楽しませてくれるだろう。

8000ポンド(105万円)を超えたあたりから、走行距離が短くなり、日本からの並行輸入車が出てくる。このあたりのレガシィはかなり魅力的。ありふれたインプレッサにかわる選択肢として、検討する価値は十分にある。

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