【ボルボ初の純EVは407ps】ボルボXC40 リチャージP8へ試乗 航続距離418km

2020.10.20

サマリー

電動化を進めるボルボとして初めてとなる、純EVモデルが登場。XC40のトップグレードに位置づけられます。試乗したのはツインモニターで407psを発揮するP8。過剰なパワーと価格を、英国編集部は指摘しています。

もくじ

XC40との見た目の違いはわずか
最高出力407ps、0-100km/h加速4.9秒
圧倒的なパワー感と安楽な乗り心地
ボルボXC40 リチャージP8 ファースト・エディション(欧州仕様)のスペック

XC40との見た目の違いはわずか

text:Mike Duff(マイク・ダフ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ボルボ初となる純EVが登場した。スタイリングは人気のクロスオーバー、XC40とほぼ同じだが、技術的なレイアウトは、ポールスター2と共通部分が多いことがわかる。

先に発表されたのは、四輪駆動のP8というグレード。203psの電気モーターを前後に1基づつ、2基搭載。システム総合での最高出力は407psに達する。

ボルボXC40 リチャージP8 ファースト・エディション(欧州仕様)
ボルボXC40 リチャージP8 ファースト・エディション(欧州仕様)

容量78kWhのバッテリーは、フロア下にレイアウト。WLTP値で418kmの航続距離を叶えている。150kWのDC急速充電器を用いれば、40分で80%の容量まで充電できるという。

アウディEトロンと同様、従来のエンジンモデルのドライバーへ、違和感ないドライビング体験を提供することが目指されている。エンジン版のXC40との見た目の違いも小さい。エンブレムが異なり、ラジエターグリルがボディ同色のカバーで覆われる程度だ。

インテリアも、従来どおりの親しみを感じる。モニター式のメーターパネルは、レブカウンターがなくなり、グラフィックを一新。全体のデザインや内装トリムから受ける印象は、高級感より、耐久性の良さに振られている。

純EV版のXC40 リチャージP8の自慢の1つが、エンジン版と同等の荷室容量。リアシートの後ろには、413Lの空間がある。

フロントのボンネットの下にも、31Lのフランクと呼ばれる荷物置きがある。ただし、ここは通常は充電ケーブルがしまわれるはず。

最高出力407ps、0-100km/h加速4.9秒

欧州で納車が始まるのは2021年の前半から。当初英国に入ってくるのは、フル装備のファースト・エディション。その価格、5万9985ポンド(803万円)。英国政府の補助金対象になるとはいえ、少々高すぎる。

少し待てば、より手頃な純EVのXC40も登場予定。駆動用モーターは、リア側が省かれる。

ボルボXC40 リチャージP8 ファースト・エディション(欧州仕様)
ボルボXC40 リチャージP8 ファースト・エディション(欧州仕様)

XC40 リチャージP8は速い。0-100km/h加速は4.9秒だというが、フルパワーを引き出せば、額面どおりの鋭い加速力を体感できる。

積極的にクルマを走らせても、電動パワートレインは静かなまま。加速力は高速域になるほど尻すぼみになるが、180km/hに設定されたスピードリミッターには、さほど待たずに到達する。

高速で走るほど電気の消費は早くなり、航続距離は短くなる。だがXC40 リチャージP8を、常にアクセル全開で走らせるドライバーはいないだろう。

サスペンションの設定は柔らかめで、フル加速時にはフロントが持ち上がってしまう。強くブレーキを踏めばノーズダイブするし、高速でコーナーを曲がれば、それなりのロールも示す。

XC40 リチャージP8の車重は2188kgと重量級だが、最高出力は407psもあるから、パワートレインは意に介さない。一方でコーナリング時や荒れた路面では、重量による影響を隠しきれてはいない。

小さな隆起やくぼみでも、シャシーからは振動が伝わってくる。ダンパーは、路面の乱れに少々手を焼いているようでもある。試乗車の20インチという大径ホイールも、乗り心地でプラスには働いていないだろう。

 

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