442馬力の小型電動SUV ボルボ、新EV「EC40」発表 高性能ソフトウェア追加

公開 : 2024.02.22 06:05

ボルボはXC40リチャージとC40リチャージの名称を変更し、新たに「EX40」および「EC40」と呼ばれるようになった。高性能パワートレイン・ソフトウェアも設定され、モーター出力は442psまで高められる。

XC40」シリーズが名称変更 パワートレイン強化オプションも

スウェーデンの自動車メーカーであるボルボは、電動SUVのXC40リチャージおよびC40リチャージの名称変更を発表した。EVのネーミング基準に沿って、「EX40」および「EC40」と呼ばれることになった。

XC40リチャージはボルボ初の量産EVとして2021年に導入され、翌年にはそのクーペ版となるC40チャージが登場した。小型のEX30と大型のEX90の発売に伴い、新しい名称が与えられた。

ボルボEC40(旧:ボルボC40リチャージ)
ボルボEC40(旧:ボルボC40リチャージ)    ボルボ

ボルボは、「新しく合理化されたモデル名の基準により、どれが完全なEVで、どれがハイブリッド車なのかをお客様に理解していただけるようになる」と述べている。

XC40のガソリン版に変更はないが、PHEV版に与えられていた「リチャージ」のバッジは廃止され、XC40 T6またはXC40 T8となった。

今回の名称変更と同時に、EX40とEC40のパワートレインを強化するソフトウェアパッケージ「パフォーマンス」が設定された。2基のモーター出力を34ps(25kW)引き上げ、最高出力442ps(325kW)を発生。メルセデスAMG A 45 Sよりもパワフルなセッティングとなる。

ボルボは加速性能の向上を謳っているが、詳細は明かされていない。従来の0-100km/h加速タイムは4.7秒だった。

パフォーマンス・ソフトウェアは新車購入時のオプションとして選択できるほか、既存車両でもボルボ専用アプリから購入し、ダウンロードすることができる。

このソフトウェアが航続距離に与える影響は今のところ未発表だが、WLTPサイクルの航続距離はEX40が最長576km 、EC40が最長583kmとされている。

新名称を与えられたEX40とEC40は、欧州では5月頃に発売される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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