一度に4車種撤退 ボルボ、英国向けラインナップ縮小 S90やV60クロスカントリーなど販売停止

公開 : 2023.06.07 18:25

ボルボは電動化を進める中で英国向けのラインナップを整理・統合し、S90、V90クロスカントリー、V60クロスカントリー、XC40リチャージPHEVの4車種を同市場から撤退させました。

EV移行に向けたラインナップ整理

ボルボの英国部門は、V60クロスカントリー、V90クロスカントリー、S90、XC40リチャージPHEVの4車種の販売を終了した。

ボルボは4車種の販売終了について、2030年の完全電動化に向けたラインナップの整理や、対象4車種の販売台数の減少を理由に挙げている。標準的なステーションワゴンのV60とV90については、今のところ廃止の計画はないという。

昨年のS60撤退に続き、最上位のS90も英国から撤退することになった。
昨年のS60撤退に続き、最上位のS90も英国から撤退することになった。

英国ではSUVの人気上昇にともない、セダンやステーションワゴンの販売が減少傾向にある。2016年、S60(セダン)のクロスカントリー仕様は、発売初年度にわずか34台しか売れず、廃止となった。

ボルボは新型EX90EX30など、新世代の電動SUVラインナップを拡大しているが、クロスカントリー系のEVも導入するかどうかは、今後の動向に注目したい。

同様に、ボルボはフラッグシップとなるEVセダンの計画についても口を閉ざしているが、S90が欧州でも生産量の少ない車種であることから、優先されることはないだろう。

ボルボの広報担当者は次のように語っている。

「当社は製品提供を急速に変革しています。これは、完全な電動化を目指すだけでなく、すべての車種において新しいプラットフォームや技術に移行することを意味します」

「完全EVを優先し、この技術的な移行を進める中で、当然ながらラインナップを進化させ、統合する必要があります。その結果、既存の受注と英国市場向けの生産可能台数に基づき、XC40リチャージのプラグインハイブリッド仕様と、すべてのV60クロスカントリー、V90クロスカントリー、S90は、英国のラインナップから除外されることになりました」

XC40は、2.0L 4気筒ガソリンターボエンジンを搭載したB3仕様の販売を継続する予定だ。また、同社初のEVであるXC40リチャージ(およびクーペのC40リチャージ)も引き続き販売される。

ボルボが完全電動化に踏み切ったのは、法改正や充電インフラの「急速」な拡大により、消費者がEVを受け入れやすくなることを期待したからだと、同社は述べている。

また、オンライン販売を優先しており、すべてのEVモデルは最終的にオンラインのみで販売される予定である

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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