【もうすぐ新型登場】トヨタ86/スバルBRZ、何をもたらした? 豊田章男社長の治世の象徴と言えるワケ

公開 : 2020.11.11 05:50

イメージを一新させた章男トヨタ10年

豊田章男社長のこれまでの約10年を振り返れば、それ以前のトヨタのイメージを一新させる行動の連続だったと言えるだろう。

最初こそF1撤退やリコールの対応など、過去の清算に追われたが、その後は「86」を筆頭に、「GRスープラ」や「GRヤリス」というスポーツモデルを続々とリリース。

トヨタGRヤリス
トヨタGRヤリス    トヨタ

24時間レースやワンメイクレースやラリーなどにトヨタ車を送り出し、WRCにも復活する。

豊田章男社長みずからハンドルを握ってレースに参戦するなど、モータースポーツ関連の話題を数多く提供してきた。急成長時代に、置き忘れてしまったものを取り戻すかのような動きだ。

2017年の「GR」ブランド設立時に豊田章男氏は、「工業製品の中でもクルマは数少ない愛のつく製品。どんな時代でも愛車と呼ばれるものにしたい」と説明している。

ちなみに、豊田章男社長は、「自動車業界は100年に一度の転換期にある。トヨタは、クルマを売るのではなく移動サービスを売る会社になる」との決意表明もしている。

電動化や自動化、コネクテッド化が進むことで、未来のクルマの形は従来と一変する可能性がある。

もしかすると、冷蔵庫のような白物家電化して、趣味趣向とは関係ない存在になるかもしれない。

それを承知した豊田章男社長が、それでも「愛車」であってほしいと願うのだ。アンビバレントではあるが、古いクルマ好きの本心でもあろう。

そんな豊田章男社長の肝いりで誕生し、トヨタを代表するスポーツカーとなっているのが「86」である。

まさに豊田章男社長の治世を象徴する1台ではないだろうか。