【まさかのスライドドア】スズキ新型軽「ワゴンRスマイル」 価格/サイズ/内装を解説

公開 : 2021.08.27 10:32  更新 : 2021.10.11 13:48

ワゴンRスマイル 内装

インテリアもエクステリア同様、シンプルで明快なデザインテーマでまとめられている。

豊かな丸みを持つインパネ天面と、大きなカラーパネルが特徴的なインパネまわりのデザインは、ワゴンRとはまったく異なるものだ。

ワゴンRスマイルの前席内装。カラーパネルは、手曲げの塗装鉄板のようなツヤと潤いがあり、なかなかの質感。
ワゴンRスマイルの前席内装。カラーパネルは、手曲げの塗装鉄板のようなツヤと潤いがあり、なかなかの質感。    前田恵介

ひと目でシンプルさが伝わり、広がり感があり居心地の良さ・質感の高さを感じさせる空間デザインとなっている。

カラーパネルは、手曲げの塗装鉄板のようなツヤと潤いが表現されている。インパネ/ドアトリムなどには、職人が手作業で張り込んだような革シボを採用して、ていねいな作り込みを感じる面表現にこだわった。

インテリアの色/素材、そして加飾が活きるよう、ディテールにもこだわっている。

パネルの周囲、エアコンの吹き出し口、ドアハンドルなどを細い加飾で縁取り、部品の充実感をアップ。また、インパネとドアトリムには疑似ステッチを施し、革表現の魅力・質感を向上させている。

さらに、ルーフ内側やメーターの周囲はひし形のモチーフで統一するなど、細部まで余すことなくデザインを作り込んだ。

シートまわりには、インパネセンターポケット、インパネトレー、ドリンクホルダー、シートバックアッパーポケット(運転席)&パーソナルテーブル(後席右側)、助手席シートアンダーボックスなど、収納スペースが豊富。

車中泊にも対応するというパッケージングについても詳しく見ていこう。

ワゴンRスマイル パッケージ&車中泊

ワゴンRより全高が45mm高められ、室内空間、とくに上下方向の広さが拡大され、おとな4人がゆったり座れる快適な室内空間を実現したワゴンRスマイル。

前後/左右の乗員間距離はワゴンRと変わらないが、室内高はワゴンRより65mm高い1330mmに。ヘッド・クリアランスはフロントが13mm、リアは42mmも拡大されている。

前席のヘッドレストを外し、シートバックを後方へ。後席のシートバックも折り畳めば、車中泊にも使えるスペースが誕生する。
前席のヘッドレストを外し、シートバックを後方へ。後席のシートバックも折り畳めば、車中泊にも使えるスペースが誕生する。    前田恵介

スライドドアは、開口幅が600mm、開口高が1165mm、リアステップの地上高が345mmと、ハイトワゴンのスペーシアと変わらない優れた乗降性を実現。隣にほかのクルマが駐車していたり、道路/ガレージの関係でスイングドアでは大きく開けられない場所でも、スペースを取らず、お年寄りや小さなこどもでも楽に乗降できる。

ハイブリッド車には電動開閉式のパワースライドドアも設定され、しかもドアが完全に閉まる前にクルマから離れることができる予約ロック機能も備わっている。

リアシートバックは分割可倒式で、全倒すればラゲッジフロアとフラットになり、広く、使い勝手の高いラゲッジスペースが出現。

助手席の座面を起こしてシートバックを前倒しすれば、ラゲッジフロアとほぼフラットになるので、長尺物の積載も可能だ。

また、写真のようにフロントシートのヘッドレストを外して後ろに倒せば、リアシート座面とほぼフラット。そのうえで、リアシートバックを前に倒せば車中泊も可能なスペースが生まれる。

記事に関わった人々

  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)

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