高速道路なら快適 レクサスES 300h Fスポーツへ英国試乗 サスの調和が欲しい

公開 : 2022.02.18 08:25

高速道路なら快適な移動空間

一般的に、近年のレクサスはハッチバックのCTを除いて、流れの良い郊外の道を流暢に走ってくれる。路面をタイヤが掴んでいる感覚は薄いものの、快適に移動できる。

積極的な試乗テストで驚かされるような動的能力は備えていなくても、リラックスした自動車移動を叶えてくれる。ところが新しいESでは、その長所を感じにくいと思った。

レクサスES 300h Fスポーツ(欧州仕様)
レクサスES 300h Fスポーツ(欧州仕様)

ただし、高速道路では印象が変わる。平滑なアスファルトならボディも安定性し、快適な移動空間に浸っていられる。サスペンションノイズは小さく、4気筒エンジンのノイズもほとんど聞こえてこない。

胸をすくほど速くはないとしても、必要充分。とっさの加速時などはCVTの反応が今ひとつだったり、免許が危うくなる速度域へ届くと、サスペンションの処理が追いつかなくなるけれど。

レクサスESは、滑らかな高速道路での自動車通勤にはピッタリ。とても静かで、快適に運転できる。木工職人の仕事のように、インテリアの組み立て品質も高い。

しかし、郊外や山岳部の一般道も楽しみたいなら、別の候補と良く検討すべきかもしれない。ドイツ車を中心に。

レクサスES 300h Fスポーツ(欧州仕様)のスペック

英国価格:4万4160ポンド(約684万円)
全長:4975mm
全幅:1865mm
全高:1445mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:8.9秒
燃費:17.8-18.8km/L
CO2排出量:128g/km
車両重量:1680kg
パワートレイン:直列4気筒2487cc自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:218ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:CVT

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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