スバル・ソルテラ&トヨタbZ4X比較試乗 兄弟BEVの「美点と違い」 迷ったらどちら?

公開 : 2022.06.06 00:01

話題の兄弟BEV 迷ったら?

クルマの完成度は間違いなく高いトヨタbZ4Xスバルソルテラ

ではこの2台で購入を迷った場合、何が決め手となるのか?

スバル・ソルテラとトヨタbZ4Xの大きな違いは前後マスクの違いによる見た目とステアリング裏の回生パドルの有無にあると筆者。
スバル・ソルテラとトヨタbZ4Xの大きな違いは前後マスクの違いによる見た目とステアリング裏の回生パドルの有無にあると筆者。    スバル

そのポイントは2つあると感じた。

前後マスクの違いによる見た目、もう1つはステアリング裏の回生パドルの有無である。

パドルが付いているのはスバルの方で、まるでギアをシフトするように右を引くと減速度が緩く、左を引くと減速度が強まる。

減速度=回生の強さはパドル操作で4段階から選べ、さらにセンターコンソールにあるSペダルスイッチによって最も減速度が強いワンペダルドライブも可能になっている。

ソルテラが顔の表情も回生による減速フィールもガソリン車風であるのに対し、bZ4Xは近未来的、BEVらしいスタイリングと回生の設定になっている。

bZ4Xの回生は標準とリジェネレーションブースト(スバルでいうSペダルスイッチ)の2モードで、回生の強さを細かく選べない。

だがこちらもすぐに慣れ、違和感なくまとめられていると感じた。

それよりも今回われわれが試乗した2台はタイヤサイズが異なり、これがクルマ全体の印象を決定づけていた。

bZ4Xは滑らかで軽快な18インチを、ソルテラは抵抗感があり、でもいざ荷重を掛けると横方向にたわみがちというどっちつかずの20インチを履いていた。

タイヤサイズの違いがフィーリングだけでなく走行可能距離にも大きな影響を及ぼしているので、どちらを選ぶにせよタイヤは18インチがお薦めだ。

スバル・ソルテラのスペック

スバル・ソルテラ(FF)

全長:4690mm
全幅:1860mm
全高:1650mm
ホイールベース:2850mm
最高速度:-
0-100km/h加速:-
航続距離:530km前後
電費:-
CO2排出量:-
車両重量:2205kg-
パワートレイン:交流同期電動機
最大出力(前):150kW
最大出力(後):-
最大出力(システム):150kW
バッテリー:リチウム電池
総電力量:71.4kWh
総電圧:355V
AC充電器最大出力:6.6kW
DC充電器最大出力:最大150kW
ステアリング:ラック平行式電動パワーステアリング
サスペンション(前):ストラット式コイルスプリング
サスペンション(後):ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後):ベンチレーテッドディスク
ホイール:18インチ
タイヤ:235/60R18

スバル・ソルテラ(4WD)

全長:4690mm
全幅:1860mm
全高:1650mm
ホイールベース:2850mm
最高速度:-
0-100km/h加速:-
航続距離:460km前後
電費:-
CO2排出量:-
車両重量:2205kg-
パワートレイン:交流同期電動機
最大出力(前):80kW
最大出力(後):80kW
最大出力(システム):160kW
バッテリー:リチウム電池
総電力量:71.4kWh
総電圧:355V
AC充電器最大出力:6.6kW
DC充電器最大出力:最大150kW
ステアリング:ラック平行式電動パワーステアリング
サスペンション(前):ストラット式コイルスプリング
サスペンション(後):ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
ブレーキ(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後):ベンチレーテッドディスク
ホイール:18インチ/20インチ
タイヤ:235/60R18 235/50R20

スバル・ソルテラ
スバル・ソルテラ    スバル

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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