【欧州でのラインナップ拡大】トヨタが新型BEV『C-HR+』『bZ4X』を初公開
公開 : 2025.03.13 08:05
トヨタが欧州で新型の電気自動車『C-HR+』『bZ4X』を初披露、2025年後半の発売を発表しました。同社が推進するマルチパスウェイの取り組みのもと、欧州でのBEVのラインナップを拡大します。
欧州でのBEVラインナップを拡大
トヨタはカーボンニュートラル社会の実現に向け、マルチパスウェイの取り組みのもと、欧州にてバッテリーEV(BEV)のラインナップを拡充していくことを発表した。
あらゆる国と地域のニーズに応じた考え得る電動車の選択肢を展開してきたトヨタは、BEV保有率が他地域に比べて高い欧州においてはさらなるBEVの商品力強化を謳い、欧州市場で主要となる小型から中型サイズのSUVをカバーするラインナップとして、新型車『C-HR+』『bZ4X』を発表した。

BEVを新規導入 C-HR+
欧州で展開している2代目C-HR(日本未導入)ベースのBEVとして新型『C-HR+』が登場した。
初代モデル譲りのSUVらしからぬ滑らかで目を惹くスタイリングは、広々とした室内空間と416Lの荷室という実用性を両立している。

e-TNGAプラットフォームを採用、サスペンションは専用チューニングとなる。
バッテリーにはセルに改良を加えたリチウムイオンバッテリーを採用。容量はグレードにより57.7kWh(航続距離455km・FWD)と、77.0kWh(航続距離600km・FWD/
525km・AWD)の2タイプを用意、駆動方式は前輪駆動と四輪駆動を設定する。
パフォーマンスはFWDの57.7kWhバッテリー搭載車でシステム最大出力167ps、0-100km/h加速8.6秒、AWD・77.0kWhモデルではシステム最大出力343ps、0-100加速を5.2秒でこなす。(数値はいずれも開発目標値)
なお、欧州での発売を2025年後半からに予定している。
乗り味をレベルアップさせたbZ4X
姉妹車のスバル・ソルテラ共々、日本でも展開している『トヨタbZ4X』。今回発表された新しい欧州仕様車では、C-HR+同様に2種類の容量のリチウムイオンバッテリーを設定。
こちらは57.7kWh仕様(航続距離445km・FWD)と、航続距離を伸ばした73.1kWh仕様(航続距離573km・FWD/520km・AWD)をラインナップし、バッテリーの選択肢を拡大した。さらにeアクスルの高効率化により、73.1kWh仕様車の航続距離は従来型プラス70kmを実現した。

システム最大出力はFWD・57.7kWh仕様で167ps(0-100加速:8.6秒)、AWD・73.1kWh仕様で343ps(0-100加速:5.1秒)となる。
また、バッテリーのパフォーマンスを最適化させる『バッテリープレコンディショニング』を初搭載。バッテリーの温度を充電に最適にすることで、冷間時の急速充電時間約30分を目指す。(数値はいずれも開発目標値)
eアクスルの出力アップに合わせサスペンションセッティングも見直し走りも進化。静粛性も含め乗り味もレベルアップした。こちらもC-HR+同様、2025年後半から欧州での販売を予定している。