改良でパワフル&タフに 2026年仕様 トヨタbZ4X レクサス譲りのタッチモニター獲得

公開 : 2025.06.11 19:05

トヨタの主力EV、bZ4Xがアップデート バッテリーの容量拡大で航続距離を伸延 2モーターで343psへ上昇し明らかに機敏 レクサス譲りのタッチモニター獲得 UK編集部が試作車へ試乗

バッテリーの容量拡大と航続距離の伸延

現在のトヨタで、バッテリーEVの主力モデルとなっているのが、bZ4X。早いもので、フェイスリフトの時期が来たらしい。ヘッドライトはスリムになり、ホイールアーチを囲むトリムはグロスブラックに塗られるなど、見た目がリフレッシュされる。

だが最大のトピックといえるのが、69.0kWhへの駆動用バッテリーの容量拡大と、50-60km程度の航続距離の伸延だろう。現在のバッテリーの実容量が当初からどれだけ減少したのか、メーターパネルで確認することも可能になった。

トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)
トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)

インバーターには、高効率なシリコンカーバイド基盤を採用。トランスミッションも精度を高め、パワーアップさせつつ、駆動系統でのエネルギーロスを減らしたという。

フロントサブフレームの変更とフロア部分の構造用接着剤の増量で、シャシー剛性は高められた。スプリングとダンパー、ブッシュ類も新しくなり、特に後席側での乗り心地も良くなったと主張される。

2モーターで343ps レクサス譲りのタッチモニター

最高出力は、ツインモーター仕様では125psも増強され343psに。0-100km/h加速は、1.8秒短縮したとのこと。シングルモーター仕様も、20ps増しの224psになった。

内装は、ワイヤレス充電パッドが2面並ぶセンターコンソールを得るなど、大幅に一新。ダッシュボードはクロス張りからラバー仕上げに変更された。空間自体は変わらず、前後とも大人でも問題ないゆとりがある。シートは座り心地が良く、荷室も広い。

トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)
トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)

レクサスRZ譲りとなる、インフォテインメント・システムを得たのもトピック。実際に押せるボタンは減ったものの、モニター上の固定メニューのおかげで、操作性は明らかに向上した。アップル・カープレイからトヨタのシステムへの復帰も、簡単になった。

従来より間違いなく機敏 落ち着いた乗り心地

プロトタイプを発進させてみると、ツインモーター版の125ps増しは明らかに体感できる。bZ4Xは、従来より間違いなく機敏に走る。

ステアリングホイール裏に回生ブレーキを調整するパドルが備わるが、従来どおりワンペダルドライブやアダプティブ・モードは選べない。ブレーキはバイワイヤ制御で、効きは漸進的だと感じた。

トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)
トヨタbZ4X 73kWh FWD(2026年仕様プロトタイプ)

トヨタは、今回のフェイスリフトで動的特性も磨き込んだ。ソフト側のヒョンデアイオニック5と、ハード側のテスラモデルYの間にあるような、丁度いい塩梅。クルマの特徴に合致している。

乗り心地は全体的に落ち着いており、シャープとはいえないまでも、操縦性も好印象。アルミホイールは18インチか20インチを選べるが、タイヤの違いの影響か、高速道路では18インチの方がノイズは小さいようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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