レンジローバー・スポーツSVRデビュー

公開 : 2014.08.12 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

史上最も強力なランドローバーとして、レンジローバー・スポーツSVRがデビューした。

£93,450(1,600万円)という価格が付けられたこのモデルは、その心臓に550psを発揮する5.0ℓのスーパーチャージャーV8を搭載し、0-96km/h加速4.5秒と、260km/hのトップスピードをマークする。

ニュルブルクリンクで鍛えられたシャシーを持つレンジローバー・スポーツSVRは、今週末のペブルビーチ・コンクール・デレガンスで初めて一般の前に公開される予定で、オーダーはこの10月から可能だと、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーション・ユニットのボス、ジョン・エドワードは語っている。

そのパフォーマンス・レベルは、ポルシェカイエン・ターボS、メルセデス・ベンツML63 AMG、そしてBMW X5M、X6Mがライバルとなる。

550psのエンジンは、F-タイプRクーペや、XFR-Sサルーンにも搭載されているもので、オール・アルミニウム製の5000cc。69.3kg-mのトルクを発揮する。510psのレンジローバー・スポーツ・スーパーチャージャーよりもパワーは上だが、燃費は7.8km/ℓ、CO2排出量は299g/kmと不変のままだ。

トランスミッションは、9速のZF製で、駆動方式は4WD。変速はステアリングについたパドル・シフトか、ギアスティックによって行われる。このトランスミッションには、高速でのシフトダウンでブリッピングする機能も持っている。

オフロード能力は、パーマネント4WDと、2速のトランスファー、そして電子制御のマルチプレート・クラッチとセンター・デフで高いパフォーマンスが確保されている。

ロード・パフォーマンスについては、ダイナミック・アクティブ・リア・ロッキング・ディファレンシャルに専用のチューニングが施されたことによって向上されている。リア・ホイールにもっとも高いトラクションが掛かるように調整されるというものだ。

また、トルク・ベクタリング・ブレーキを含むトルク・ベクタリング・ディファレンシャルやダイナミック・スタビリティ・コントロール・システムも専用にチューニングされたものだ。

SVRは、電子制御弁による2段階調整式のバルブを持つ。低回転時は、4本のバルブのうち2本が閉められ、3000rpm以上となるとバルブが全て開くもの。

シャシーは、アジリティの向上が計られ、エア・サスペンションとダンパーがより固くされ、それとともに軽量なものへと変更されている。SVRのコーナリング能力の鍵はアクティブ・ロール・コントロール・システムにもある。更に、ステアリングはバリアブル・レシオの電子制御となる。

タイヤは275/45R21サイズで、オプションとして295/40R22も設定される。ブレーキは6キャリバーのブレンボ製だ。

SVRは他のレンジローバー・スポーツとひと目で分かるデザイン変更がされている。大きなエア・インテークを備えた専用のフロント・バンパー、グリル・フィニッシュ、フレアーしたホイールアーチ、新しいデザインのリア・バンパーとディフューザー、4本出しのエグゾースト・パイプ、そしてリア・スポイラーが装備される。

インテリアでも、豪華なアルミニウム・フレームのスポーツ・シートが装備されるが、オプションとしてカーボンファイバーのシートも設定される。

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