2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高のオフロード車 10選 どんな地形でも頼りになる4WD

公開 : 2025.05.25 18:25

悪路での走破性、快適性、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部イチオシの「オフロード車」を10台紹介します。過酷な地形も乗り越えてしまうモデルや、コストパフォーマンスに優れたモデルもあります。

道を選ばない「本格派」

悪路走破性、舗装路での快適性、ドライバビリティ、デザイン、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR英国編集部が選ぶ最高のオフロード車を10台紹介する。

山を登り、川を渡りたいなら、必要なのは本格的なオフロード車だ。山羊でも躊躇するような地形を攻略するために設計された、能力の高い全地形対応マシンである。

現在英国で販売されているものの中から、特に優れたオフロード車を10台厳選する。
現在英国で販売されているものの中から、特に優れたオフロード車を10台厳選する。

しかし、オフロード車を選ぶのは簡単ではない。なぜなら、オフロード性能を最優先したモデルもあれば、アスファルトも岩場も同じように走破するような万能性を追求したモデルもあるからだ。

さらに、ロックディファレンシャルやローレンジギア比は言うまでもなく、ブレークオーバーアングル、渡河能力、アクスル・アーティキュレーションなど、さまざまな要素に悩まされるだろう。

AUTOCAR英国編集部は、オフロード走行を楽々とこなし、そしてオンロードも比較的快適にこなす、ランドローバーディフェンダーほど最適なクルマはないと考えている。

しかし、ニーズや予算によっても最適解は異なる。今回は、ディフェンダーをトップに選んだ理由と、その他の候補についても詳しく紹介していきたい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます)

1. ランドローバー・ディフェンダー

デザイン:9点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:10点 コスト:7点
長所:本格的なオフロード走行も簡単 素晴らしい乗り心地 広々とした、上質な仕上がりのキャビンと豊富な収納スペース
短所:大きくて重い 燃費が著しく悪い オプションが高額
最大の特徴:地上を制覇するほどの能力

AUTOCAR英国編集部は、ランドローバー・ディフェンダーが現在英国で最高のオフロード車であり、4WD車であり、泥濘、岩場、水場、斜面など、過酷な条件での走行にも対応できる頼れる存在だと考えている。

1. ランドローバー・ディフェンダー
1. ランドローバー・ディフェンダー

「世界で最も幅広い走行性能を備えたクルマをリストアップすると、ディフェンダーは間違いなくトップ3に入るだろう」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

アプローチアングルとデパーチャーアングルは約40度、高さ調整可能なエアサスペンションにより最低地上高は291mmと、求められるスペックをすべて備えている。

ボディスタイルは90、110、130の3種類から選択でき、ディーゼルベースのマイルドハイブリッド、ガソリンベースのPHEV、純ガソリンエンジン車に加え、非常に魅力的(ただし必ずしも必要ではない)なV8エンジン搭載のトップグレード『ディフェンダー・オクタ』も用意されている。

4WD車としての性能は文句のつけようがない。そのオフロードでの走りは、オフロードをあまり好まない人にとっても、まさに理想的なクルマのように感じられるだろう。

このオフロード性能を、オンロード(舗装路)での優れた乗り心地とハンドリングに組み合わせたことが、まさにこのクルマの最大の魅力であり、ライバルを凌駕する所以となっている。

記事に関わった人々

  • ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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