ロータスの最新エレクトリックGT「エメヤ」 アナログとデジタルを駆使して制作

公開 : 2023.11.04 07:45

ロータスの最新エレクトリックGTであるエメヤ。市場での販売と価格に関する詳細は後日発表とされていますが、現時点で公開されているエヴァイヤ譲りのエクステリア/インテリアのデザイン詳細をご紹介します。

ロータスのまったく新しい全電気式ハイパーGT「エメヤ

ノーズ先端からリアに一体化した光のブレードまで、クルマのプロファイルを貫く一本のライン。クリエイティブな思考から生まれたシンプルなジェスチャーが、ロータスのまったく新しい全電気式ハイパーGT、エメヤの背後にあるデザインの原点であると同社は語る。

この一本のラインは、自動車で言うところの「スウッシュ」に相当するもので、エメヤの「ハイパースタンス」プロポーション、そして全体的なデザインにインスピレーションを与えた。ロータスを象徴するミッドシップエンジンの美学をシームレスに再現しつつ、ダイナミズム/継続性/俊敏性を強調し、未来へと継承していると彼らは発表した。

ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ

1948年に立ち上げられた象徴的なスポーツカーブランドであるロータスは、エリート/エラン/エスプリ/エリーゼ/エヴォーラ、そして最近ではエミーラなど、パフォーマンス志向で機敏、かつ運転が楽しい2シーターで一躍有名になった。そして今、このブランドは変貌を遂げようとしている。

エメヤのグローバル・プレミアは、9月にスタジオ・エメヤの一環として、アメリカ・ニューヨークの中心部で行われ、ロータスの過去/現在/未来を紹介する3日間の没入型ブランド体験となった。ロータス・エメヤに関する詳細は、第4四半期中に発表される予定で、市場での販売と価格に関する詳細は、後日発表とのことだ。

エメヤのエクステリア

エメヤは75年にわたるロータス・パフォーマンスカーのDNAからインスピレーションを得ていると同時に、進歩の象徴でもある。そしてそれはロータスの未来であると同社はいう。

力強いエクステリアラインはドラマチックな筋肉質を生み出し、インテリジェント・テールライトの一部として後部を横切る極細 LEDを備える。このテーマはインテリアにも受け継がれ、ハイパーSUVのエレトレで初めて採用された「テクノロジーのリボン」と呼ばれる光の刃が、エメヤの前席乗員のための共有ユーザーインターフェイスを作り出す。

ロータス・エメヤ
ロータス・エメヤ

ロータスのデザイン担当副社長であるベン・ペインは「先進的なテクノロジーと過去の美学を融合させることで、エメヤは私たちを未来へと導き、ロータスを自動車業界の新たなセグメントへと導いてくれるでしょう。エメヤのその他の特徴的なデザイン要素は、ロータス・エヴィヤ・ハイパーカーからの明確な系統を共有しており、すでにエレトレやエミーラに見られています。8つの通気口による多孔性により、車内に空気が確実に流れ、パフォーマンス/バッテリー冷却/航続距離が向上すると同時に、印象的なエクステリア・デザインが作成されます」と語った。

エメヤはまた、ロータスが「ハイパースタンス」と呼ぶ低重心も誇る。バッテリーをホイールとホイールの間に配置し、地面に近づけることで「キャブフォワード」なシルエットを持つ真のスポーツカーの外観を作り出している。ショートオーバーハングのロングホイールベースは、ホイールがコーナーにあるかのような印象を与え、より腰を据えたダイナミックなスタンスを与えている。大胆で筋肉質なホイールアーチは、1950年代から1960年代のロードカーやレースマシンにまで遡るロータスの特徴であり、パフォーマンスの伝統を強調する純粋なデザインが特徴だという。

光に導かれる

ロータス・エメヤ・ハイパーGT には、ユニークなデイタイム・ランニング・ライト(DRL)のデザインが採用されている。この超スリムでシャープなDRLレイアウトによって、このクルマのロードプレゼンスは大幅に向上しているという。ヘッドランプはDRLの下の開口部にほとんど隠れるため、非常にクリーンなフロントエンドを実現した。エメヤはまた、業界をリードするテールライトのテクノロジーとデザインを誇り、市販車としては最も薄いRGBダイナミックLEDリアライトバーを搭載している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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