軽さ/小ささ自慢のロータス 巨大/重量級EV「エレトレ」発表 価格2332万円〜

公開 : 2023.09.01 14:23  更新 : 2023.09.01 20:19

ロータス・エレトレが日本で発表されました。「ピュアエレクトリックハイパーSUV」とロータスは表現します。

ついに上陸/公開 新時代ロータス

ロータスが「ピュアエレクトリックハイパーSUV」と表現するロータス・エレトレがついに日本上陸を果たし、2023年9月1日、プレス発表がおこなわれた。2021年の終わりにティーザー画像が流れ、昨年3月に全体写真が公開されたエレトレ。

あれから約1年半後に日本で実車を目の当たりにできるというのは、ロータスとしては非常に素早い展開と言えるかもしれない。

ロータス・エレトレ
ロータス・エレトレ    ロータス

多くのスポーツカー・メーカーがクロスオーバーSUVの世界に進出する時代。そこからハイブリッド化を経てフル電動化へとステップを踏むのが一般的といえる。

ところがエレトレの場合、4ドア、フル4シーター、クロスオーバーSUVといったロータスにとっての初物尽くしに加え、いきなりフル電動化を達成し、市場に切り込んだかたちになる。

今回、都内の会場でアンヴェールされたモデルはトップグレードのエレトレRだった。他にはエレトレとエレトレSを含めた3グレード展開となる。

エレトレRはフロントに306ps、リアに611psの駆動モーターを搭載することで918psの最高出力を誇り、0-100km/h加速で2.9秒を実現。

「ピュアエレクトリックハイパーSUV」の名に相応しい、まさにロータスの新時代の扉を開く1台なのである。

ボディは巨大、でもデザインは軽快

お披露目されたエレトレの実車を目の当たりにして驚かされるのは、やはりそのボディサイズだろう。

どうしても「ロータス=ライトウエイト」という先入観を持って見てしまうこともあるのだが、5m越えのボディは掛け値なしに大きい。その全長はポルシェカイエンよりさらに長く、ほぼベントレーベンテイガと同じなのである。

ロータス・エレトレは、全長:5103mm、全幅(ドアミラー収納時):2060mm、全高:1630-1636mm、ホイールベース:3019mmとなる。
ロータス・エレトレは、全長:5103mm、全幅(ドアミラー収納時):2060mm、全高:1630-1636mm、ホイールベース:3019mmとなる。    ロータス

一方LTCC(ロータス・テクノロジークリエイティブセンター)のベン・ペインが手掛けたスタイリングにはロータスらしさがしっかりと込められている。

特にキャビン部分とサイドシルがブラックアウトされていることによってボディ全体が薄く、浮遊しているような軽快感がある。

また23インチのタイヤ&ホイール(グレードやオプションで20/22/23インチがある)のおかげで遠目に見るとボディサイズが引き締まって見える効果もある。

一方インテリアもドアの内張りからダッシュパネルの上端を貫く水平基調の造形がボディのデザインと符合しているし、使われている素材やソリッドな形状のバケットシートがおしなべて軽そうに見えるあたりにもロータスらしさが感じられる。

エレトレはリアシートの仕様により4座と5座を選ぶことができるが、4座の方がリアシートエンターテイメントのパネルも装備され、より高いパーソナルクーペ感が表現されることになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。BMW 318iコンパクト(E46)/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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