メリットたくさんの2代目 トヨタC-HR ハイブリッドへ試乗 楽しい走り 乗り心地や燃費も◎

公開 : 2023.11.30 19:05

上質さを増したインテリア 後席は狭め

インテリアは、大幅にデザインが改められた。全体的に高品質な素材が使われ、フロントシート側の内装は、ソフトタッチ加工された領域も多い。リアシート側は硬いプラスティックも少なくないが、このクラスでは一般的な処理といえる。

ダッシュボードには、大きなインフォテインメント用タッチモニターが備わる。表示は鮮明で、メニューレイアウトはわかりやすい。ナビなど一部の機能では、反応が少々もたつく場面もあった。

トヨタC-HR ハイブリッド・デザイン(欧州仕様)
トヨタC-HR ハイブリッド・デザイン(欧州仕様)

リアシート側の空間は、広いとはいえない。身長の高い大人を乗せることが多いなら、トヨタ・カローラ・クロスを選んだ方が良いだろう。英国には非導入だけれど。

トリムグレードは、アイコン、デザイン、エクセルに加えて、初回限定のフル装備仕様、プレミア・エディションが英国では提供される。また、見た目がアグレッシブになり、サスペンションが引き締められる、GRスポーツも導入される。

いずれも装備は充実しているものの、ルノー・キャプチャー E-テックや新しいコナ・ハイブリッドと比較すると、価格設定は若干お高め。17インチ・アルミホイールやオートワイパー、スマートフォンのワイヤレス・ミラーリング機能等を踏まえても。

メリットの多い小型クロスオーバー

その価格は、英国では3万1290ポンド(約566万円)から。プラグイン・ハイブリッドは2024年1月に発売されるが、こちらのお値段は決まっていない。少なくとも、ハイブリッド版より高くはなるはず。

少し耳障りなエンジン音や、狭めのリアシートを除けば、2代目C-HRは好印象。乗り心地や操縦性は洗練され、高めのお値段でもランニングコストは小さく抑えられる。運転も楽しい。スタイリッシュでメリットの多い、小型クロスオーバーといえるだろう。

トヨタC-HR ハイブリッド・デザイン(欧州仕様)
トヨタC-HR ハイブリッド・デザイン(欧州仕様)

トヨタC-HR ハイブリッド・デザイン(欧州仕様)のスペック

英国価格:3万4685ポンド(約628万円)
全長:4360mm
全幅:1830mm
全高:1570mm
最高速度:170m/h
0-100km/h加速:10.2秒
燃費:21.3km/L
CO2排出量:105g/km
車両重量: 1430kg
パワートレイン:直列4気筒1798cc 自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:140ps/5200rpm(システム総合)
最大トルク:20.8kg-m(システム総合)
ギアボックス:e-CVT(前輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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