新型トヨタC-HR 英国価格は約570万円から 大胆に進化した人気クロスオーバー、5グレード展開

公開 : 2023.10.17 06:05

・英国向けのトヨタC-HRは3万1290ポンド(約570万円)から。
・スポーティなGRスポーツも導入。20インチアルミ標準装備。
・1.8Lハイブリッドと2.0Lハイブリッド、さらに2.0L PHEVも設定。

表情豊かな5グレード展開

トヨタは、第2世代となる新型C-HRの欧州向けの価格設定、装備、パワートレインの仕様を明らかにした。

新型C-HRの英国価格は、エントリーグレードの「アイコン」で3万1290ポンド(約570万円)から。17インチのアルミホイール、ファブリックシート、7.0インチのインフォテインメント・スクリーン、アップル・カープレイなどが装備される。

トヨタC-HR
トヨタC-HR    トヨタ

装備を追加した「デザイン」グレードは3万4685ポンド(約630万円)からで、18インチアルミ、インフォテインメント・システム用の12.3インチ・タッチスクリーン、プライバシーガラス、ワイヤレスのスマートフォン充電器が標準装備となる。

上位の「エクセル」グレードは3万8150ポンド(約690万円)からで、19インチアルミ、パノラミック・サンルーフ、メモリー機能付きスポーツシート(フロント)、後席用のUSB-Cポート、アンビエントライトなどが装備される。

プリウスと同じハイブリッド・システム

アイコン、デザイン、エクセルの各グレードには、パワートレインとしてガソリンエンジン(98ps)と電気モーター(95ps)を組み合わせて合計出力140psを発揮する1.8Lハイブリッドが用意されている。

駆動方式は前輪駆動で、燃費はWLTPサイクルで24.0~25.0km/lとされる。この1.8Lハイブリッドのパワートレインは、C-HRの「アクセシビリティ」を維持するために不可欠であると、製品責任者のアンドレア・カルッチ氏は12月に語っている。

トヨタC-HR
トヨタC-HR    トヨタ

スポーティモデルの「GRスポーツ」は4万645ポンド(約740万円)から、充実装備の「プレミア・エディション」は4万2720ポンド(約775万円)からとなっている。パワートレインは合計出力197psの2.0Lハイブリッドを搭載。1.8Lハイブリッドと同じく、新型プリウスと共通のユニットである。

また、アイコンとプレミア・エディションを除く各グレードには2.0LのPHEV(プラグインハイブリッド)も用意され、合計出力223psを発揮する。電気のみで66kmを走行可能で、都市部の排出ガス規制区域に入ると自動的にEVモードに切り替わるジオフェンシング技術を備えている。PHEVの価格については後日発表される予定。

GRスポーツは、20インチのアルミホイール、JBLスピーカー、スポーツシート、ヘッドアップディスプレイなどを装備し、全体的にスポーティなスタイルに仕上げている。

先代(初代)のC-HRは昨年、欧州で10万台弱を販売し、トヨタの4番目のベストセラーとなった。新型では現地のトレンドに合わせて電動パワートレインを強化し、デザインも一新。激戦真っ只中のコンパクトクロスオーバーとして、再び覇権争いに加わる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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