特別企画

2016.12.14

メルセデス・ベンツSL ーー AUTOCAR編集部が選ぶ2016年の50台

SLほど外観のイメージと乗り味が合うクルマはない、と言われている。2016年6月。メルセデス・ベンツ日本から3車種のオープンモデルが同時発表され話題となったが、なかでもSLだけには特別なその資質を感じられた。

最新世代のSLは、3.0ℓV6直噴ツインターボ・エンジンを搭載するSL400がエントリーグレードとなった。367ps、51.0kg-mを発揮するV6が組み合わされるのは9G-トロニックとなり、高い動力性能と環境性能を両立する。

コーナリング時に車体がコーナー内側に傾くダイナミックカーブ機能が、最新型のエクイプメントの白眉である。ステレオマルチパーパス・カメラがコーナーを検知すると、イン側の車高を下げ、アウト側を持ち上げるこの機能。伝統の「イメージと乗り味の一致」にどんな効果を与えるのか。

キャビンは驚くほど快適だ。シートの幅はかなり大きく調整できるし、サポートもしっかりしている。ルーフを開けた状態でも364ℓの荷室が確保され2名分の荷物が十分に収まるし、クローズドルーフ(504ℓに拡大)ではゴルフバッグも飲みこんでしまう。オープン操作時にはトランク内のカバーが自動で動き、ワンアクションでバリオルーフを開閉できるようになった。つまり、ラグジュアリー・オープン・トップとしての資質は揃っているのだ。

V6のサウンドは相変わらず病みつきになるほど気持よく吹けあがる。瞬発力は申し分ないし、中回転域もかなり力強い。Sportモードにするとバックファイヤーが聞こえ、Comfortでは静かになるという2面性をSLの持ち味だ。

フロント・ノーズは素早く向きを変え、リアもそれに応じて快活に動くが、従来のクルーザーテイストに路面を滑るような感覚がくわわったのは、新たに搭載されたダイナミックカーブの成果だろう。重厚さとスポーティのバランスは、やはりSLならではの仕立てである。

AUTOCAR編集部が2016年の50台に選んだワケ

SLの落ち着きや静けさは、SLにしか成し得ないものだ。パワー志向のSLもあるにはあるが、SL400ならではのキャラクターこそ、60年を超えるこのスペシャリティ・モデルだけが持つ価値観なのである。
 

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メルセデス・ベンツSL400

●価格:12,650,000円 ●燃費:11.6km/ℓ ●ボディ・サイズ:4640×1875×1305mm ●車両重量:1780kg ●エンジン:V型6気筒ツインターボ2996cc ●最高出力:367ps/5500-6000rpm ●最大トルク:51.0kg-m/1800-4500rpm ●ギアボックス:9速オートマティック ●タイヤ:255/35R19 + 285/30R19

メルセデス・ベンツ日本 http://www.mercedes-benz.co.jp/