Juju(野田樹潤)ブログ

2018.08.25

中学生プロレーサーJujuの連載。第4回は「フォーミュラUNDER17、また優勝! 怖さを乗り越えた!」。7月28日に行われた第2戦、その2日前に起こったある出来事とは? 満身創痍で迎えた決勝、そこで見せた彼女の強さに迫ります。

第4話:フォーミュラUNDER17、また優勝! 怖さを乗り越えた! ー Juju(野田樹潤)ブログ

photo:Hiroaki Inada(稲田浩明)

もくじ

2日前の練習で大クラッシュ
いよいよ迎えた「決勝」の日

2日前の練習で大クラッシュ

7月28日は、「フォーミュラUNDER17&SEINIOR エキシビションレース」の第2戦@岡山国際サーキットでした。

結果を先に言ってしまうと、4月におこなわれた第1戦に続き、今回も優勝でした。

ヤッター!

今回はこれまでのレースとは違い、同じクラスのひとも出ていたこともあって、少し緊張。

スタートでちょっと失敗して、先を越されちゃいましたが、その後、同じくオープニングラップで、インをさして、ヘアピンで抜き返し、トップのままゴール。

大人のひとたちをバビューンと抜いていくのって、きもちいい!

それに今回は、いつも以上にうれしかったな。

本当のことを言うと、当日はマシンも自分の体の調子もあまりよくなかったんです。

2日前の練習で突然のマシントラブルでコントロール不能に。結果、大クラッシュ。

それで救急車で運ばれてしまって。

痛み止めを打っても、薬が切れると、もう背中が痛くて痛くて……。

次の日から、また練習を始めたけれど、マシンに乗るのは怖いし、不安だし。

いつもは強気なわたしも、ちょっと弱気になってしまいました。

それまでは、すごくいい感じで練習できていたので、よけいに悲しかったですね。

つらそうにしているわたしを見て、「無理だったらレースに出るのをやめよう」とお父さんは言ってくれました。

でも、わたしは「絶対にでる!」って、決めてたんです。

お客さんもたくさん見に来てくれているし、強い相手も出るということだったし。

こんなことで負けてはいられない。もっと精神的にも強いレーサーにならなくちゃ!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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