社会人1年目、ポルシェを買う。

2019.02.17

第89話:ポルシェ930、ヒーターが効かなくなった。

迫られる2つの選択肢

まず第一に、
ヒーターの風を送るホースが外れやすい
というところが気になっていたので、
バンドを増し締めしていただくことにした。

ただしここだけでは
ヒーターが効くようにはならず、
箭内(やない)さんが精査してゆくと、
ひとつのことが明らかになった。

ふだんヒーターをONにする場合は、
サイドブレーキレバー後方のダイヤルを回す。
するとモーターが動き出して、ロッドを介し、
先端が赤いヒーターレバーが動きだすのだが、
(赤と言っても、写真のとおり褪せてますが)
どうやらその動きがふつうより鈍いのだそう。

モーターが弱っているのだ。

くわしいことはさておき、
・そのモーターを交換する
・モーターが完全に死ぬまで、
 レバーを手で引っ張り上げる
という2択となった。

モーターをさっさと交換するというのが
世間一般の模範解答なのだろうけれど、
(僕も湯水がごとくお金を使えれば、
 まさしくそうしていたに違いない)
手で引っ張ればヒーターが効くのなら‥‥
というわけで、僕は迷わず後者を選んだ。

もっとむかしのポルシェでは
そもそも手動であった部分に
モーター装置をかませることで、
今回のような事情となったのならば
特に見た目も変わるわけではないし
できるかぎりシンプルな運用にして、
リスクをとらないようにする構えである。

AUTOCAR JAPAN 編集部 上野太朗

1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測という、いわばエリート・コース(?)を歩む。学生時代はフィアット・バルケッタ→ボルボ940エステート→アルファ・ロメオ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ・ロメオ156(V6)→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かした。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。