Juju(野田樹潤)ブログ

2021.10.10

【Juju(野田樹潤)ブログ】第60話:今季初優勝かかった最終戦 結果は?

より強く 攻めの姿勢に悔いなし

決勝は雨。予選の順位は7番手。

しかもここユランズリンクはホームストレートが短く、混走しているF5マシンに有利(タイヤが細く温まりやすい)なサーキット……。

しかもしかも、わたし、スタートで出遅れちゃいました!

でもスタートの失敗で少し冷静になれたのか、レース中は着実に順位を上げることができました。

相変わらずウェットのセッティングが決まっているとは言い難い状況でしたが、5位まで挽回してレースを終えることができたのです。

続く2レース目は8位。うーん、やっぱりパッとせず、という感じでしょうか。もしかしてこれ、最終戦の重圧?

もっと強くなるため、攻めの姿勢に悔いなし。

そういえば今年のNODAレーシングは、トラブルの対処をする局面がとても多くて、どうすればマシンが速くなるかということをあまり考える余裕がなかったのかも。

これまではトラブルがあってもそこそこ速く走れていました。でも今回はトラブルフリーなのに、なかなか速さのヒントを見つけられない。

振り返ってみると、チームの中に「この最終戦でなんとかしてシーズン初優勝をあげたい!」という気負いのようなものがあったのだと思います。

大きなセッティング変更でギャンブルに出るより、小変更で様子を見るといったアプローチにもそれが現れていました。

わたしも「事前のドライ路面ではバッチリ走れていたのに、なんでこの週末だけ雨が降るのよ!」という嘆きのような気持ちが頭からなかなか抜けませんでした。

でもこのままじゃ勝てない。今シーズンの最終レース目を前にして、わたしたちはセッティングを大きく変更して賭けに出てみることにしました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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