Juju(野田樹潤)ブログ

2023.06.03

【Juju(野田樹潤)ブログ】第86話:初めてのスパフランコルシャン ユーロ・フォーミュラ・オープンチャンピオンシップ(EFO)ラウンド3

案外すんなり オールージュ攻略!

スパはピットアウトするとそのままオールージュの坂を駆け上がります。

この高速コーナーの坂を難しくしているのは、マシンのセッティングにもあります。

2本の長い直線があるのでウイングを寝かせ、直線スピードを稼ぐ必要があるからです。

金曜日の練習走行はじっくりと周回を重ねました。オールージュは、わりとすぐに全開でいけるようになりました。

オールージュは、わりとすぐに全開でいけるようになりました。 写真:NODAレーシング

2回の練習走行を終え、ラップタイムで戦える感触が掴めました。また前回のEFOで発覚したトップスピードの差も、メカニックが頑張ってくれたことで(それはベアリングをより抵抗の少ないものに変えたり、ブレーキの引きずりを最小限にするなどの地道な努力です)少し改善されました。

ところが予選になってみると、モトパーク勢はスリップストリームを使い合って最高速を伸ばして上位を独占。わたしは予選8番手になりました。

彼らの最高速は10km/hほど速く、それによりセクター1だけでコンマ5秒ほど速かったのです。

必然的にわたしのスパの週末はルーキーカップ争いに絞られました。

予選の後の第1レースはモトパークチームのルーキー、ヤコブ・ベルクマイスター選手との戦いでした。レース終盤、わたしはベルクマイスター選手と6位を争っていました。

6位という順位にはルーキーカップ争い以外も特別な意味があります。というのもEFOはレース結果の6位までがリバース・グリッドになって次のレースのスタート順になる……つまり6位だと第2レースでポールポジションからスタートできるのです。でも7位だとそのまま7位スタートになってしまうのです。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
 
 

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