【食とクルマ、ふたつの美】石井昌道がマクラーレン・アルトゥーラ・スパイダーで伊勢志摩ドライブ
公開 : 2025.03.11 12:00
美食のエンターテイメントを堪能
ホテルヴィソンの最上階にある『IZURUN(イスルン)』は、スペインにある世界一の美食の街、サン・セバスチャンの食文化をリスペクトしつつ、地元の食材を中心としてシェフが腕を奮う。

手渡されたメニューが楽しい。食材の蘊蓄やサン・セバスチャンについて詳しく書かれているものの、今日いただく料理については何やら抽象的。食材が書かれてはいるが、いったいどんな調理がなされているのかわからない。が、それゆえ想像が膨らむ楽しみがある。

いざサーブされると、たとえば三重県原産のシャモ『八木戸』と三重県の銘柄鶏『伊勢赤どり』に『名古屋コーチン』をかけ合わせた『熊野地鶏』の手羽先だと説明をうける。

その場で藁に火をつけて蓋をしてサッとスモーク。地鶏のコクの高さに藁の香りが加わって、口中に滋味深さが広がっていく。美味であるだけではなく、エンターテイメントとしても一流だ。

2時間ほどかけてゆっくりとランチを堪能した後に復路に着く。往路は走りのパフォーマンスを味わうことに集中していたが、今度はオープンエアモータリング。サイドウインドウをあげておけば高速道路でも風の巻き込みはなく、頭をなでられている程度。

足元は暖かく、頭部はひんやりの頭寒足熱で、ますます運転に集中できる。エキゾーストノートが頭上からシャワーのように降り注ぐのも快感だ。

名古屋のリテーラーに到着して担当の釜沼和史さんに矢継ぎ早にアルトゥーラ・スパイダーの印象を話した。
いかにハンドリングが正確だったか、いかにエンジンとモーターの連携が優れていたかなど、いささか走りのパフォーマンス、テクノロジーに偏った話だったのだが、「オーナーのみなさんも同じで、マクラーレンの優れたエンジニアリングに心を奪われているのです。短めのツーリングでしたが、それを感じていただいて良かったです」と釜沼さん。

そう、マクラーレンの魅力はずばりエンジニアリングを究める姿勢なのだ。新世代ハイブリッド・スーパースポーツ、アルトゥーラ・スパイダーは電気の力も巧みに利用しながら究極のドライバーズカーに仕上がっていたのだった。





















































































