【石井昌道と飯田裕子が感心】マセラティ グレカーレは、走りとデザインを高い次元で両立!

公開 : 2025.06.16 11:00

過敏すぎることもない絶妙なバランス

また、ハンドリングはグレカーレ最大の見せ場だ。

ステアリング操作に対するノーズの反応は切れ味抜群でクイックながら、過敏すぎることもない絶妙なバランスを見せる。正確性が高くライントレースが自由自在なので、コーナーをクリアするごとに一体感が増し、ワインディングロードを走らせていると背の高いSUVであることを忘れてしまうほどだ。

その一方で、乗り心地が素晴らしくいいことに驚かされる。ドライブモードは『コルサ』、『スポーツ』、『GT』、『コンフォート』、『オフロード』の5種類。

コルサやスポーツで走っていれば、靴底の薄い競技用ランニングシューズを履いているようなコツコツとした感触があっていかにもスポーティだが、コンフォートでは一転してしなやかになり、ランナーの脚に優しい厚底シューズを思わせる。GTはしなやかさと収束性のバランスがとれたモードだ。

こういった柔軟性の高さは、ネットゥーノV6ターボエンジンにもみられる。最大の特徴であるプレチャンバーシステムは、副燃焼室をもつことによって超高速燃焼を実現し高回転、高負荷で圧倒的なパフォーマンスを誇るが、低回転、低負荷では通常の燃焼システムによって扱いやすさが優先される。

常に最適なドライビング環境が提供されるので、シャシー、パワートレインともにデイリーユースからパフォーマンスランまで驚くほどの対応力をみせるのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 語り手

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員

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