【石井昌道と飯田裕子が感心】マセラティ グレカーレは、走りとデザインを高い次元で両立!

公開 : 2025.06.16 11:00

人間味みたいなものがあり、リラックスさせる

それを象徴するのがロングドライブでの振る舞いだ。今回、ともにステアリングを握った飯田裕子さんは自身のグレカーレ体験を語ってくれた。

「グレカーレがデビューして間もない頃、東北までドライブしたことがあります。往復で1200kmほど走りましたが、まったく疲れを感じないことに驚きました。ボディやサスペンション、シートなどがしっかりと造り込まれていて、直進安定性や正確なハンドリングをもたらすのもありますが、それだけではないんです。

誤解を恐れずに言えば、『いい意味での緩さがある』という感じでしょうか。高い実力をもっていながら、きっちりしすぎていない。どこか人間味みたいなものがあって、ドライバーをリラックスさせてくれます」

スペックなど数字で表すことのできない感性領域での素晴らしさに、どうやら飯田さんのセンサーが反応したようだ。自動車という機械でありながら、人に寄り添うのがグレカーレ。マセラティのエンジニアやテストドライバーは、人というものがわかっているということなのだろう。

「それが快適につながるから、ドライブに出かけたくなり、遠くまで走っていきたくなる。グレカーレにはそんな印象を抱いています。ドライブモードを切り替えると、キャラクターが大きくかわるのも魅力ですね。快適にドライブするだけではなく、刺激を求めればきちんと応えてくれて、楽しい気分になります。コルサにした時のエンジンの切れ味の良さはしびれますよね」

飯田さんは、そんな快適性を味わうインテリアについてもこう語っている。

「あとはとにかく、インテリアが気に入っています。レザーの素材、配色、パターンの切り替えなどからマセラティ独特のセンスが感じられるのです。職人の手により作られたステッチの美しさにも目を奪われますし、いろいろな所にマセラティのトライデントがさりげなく散りばめられていて、それを見つけるのも楽しいですね。イタリアの高級家具を買った時のような嬉しさがありますので、長く愛でることができると思います」

このように、走りの魅力だけではないマセラティの深淵な世界に、飯田さんはすっかり引き込まれている様子。それはきっと、多くの乗り手に対しても同様であろう。

マセラティ×AUTOCAR JAPAN モータージャーナリスト同乗試乗会

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。
  • 語り手

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 撮影

    佐藤亮太

    Ryota Sato

    1980年生まれ。出版社・制作会社で編集経験を積んだのち、クルマ撮影の楽しさに魅了され独学で撮影技術を習得。2015年に独立し、ロケやスタジオ、レース等ジャンルを問わない撮影を信条とする。現在はスーパーカーブランドをはじめとする自動車メーカーのオフィシャル撮影や、広告・web・雑誌の表紙を飾る写真など、様々な媒体向けに撮影。ライフワークとしてハッセルブラッドを使い、生涯のテーマとしてクラシックカーを撮影し続けている。佐藤亮太公式HPhttps://photoroom-sakkas.jp/ 日本写真家協会(JPS)会員

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