マセラティ『グラントゥーリズモ』、『グランカブリオ』、『グレカーレ』を大幅改良 エンジン出力向上 よりアグレッシブなデザインに

公開 : 2026.06.19 07:05

マセラティは、『グラントゥーリズモ』と『グランカブリオ』と『グレカーレ』を刷新し、アグレッシブな外観を採用しました。V6エンジン搭載車ではパワーとサウンドが強化され、EVモデルの航続距離も向上しました。

3車種で大幅改良を実施

マセラティは、『グラントゥーリズモ』、『グランカブリオ』、『グレカーレ』の各モデルにおいて、よりアグレッシブな新たなデザインを採用した。パワートレインも強化し、出力を高めている。

デザイン責任者のクラウス・ブッセ氏は、このシャープな外観はサーキット専用車である『MCエクストレーマ』から始まり、『GT2ストラダーレ』、そして『MCプーラ』へと進化してきたと述べた。同氏は新しいデザインを「意図を持ったエレガンス」と表現し、3車種をより低く、よりワイドに見せるために、アグレッシブなフロントデザインを採用したと説明した。

マセラティは主力3車種のデザインとパワートレインを強化した。
マセラティは主力3車種のデザインとパワートレインを強化した。    マセラティ

グラントゥーリズモとグランカブリオ・トロフェオに搭載されるツインターボ付き3.0L V6エンジンは、最高出力が40ps増の590psとなった。

マセラティのエンジニアリング責任者ダヴィデ・ダネシン氏は、これは5000〜7200rpmの回転域でターボのブースト圧が向上したことによるものであり、そのために「若干の改良」が施されたと述べた。「これにより、エンジンは限界までリニアに回転するため、運転時のスポーティな体験が格段に向上します」とダネシン氏は述べた。

新しいドライブモードを追加

さらに、グラントゥーリズモおよびグランカブリオのエグゾーストシステムを改良し、「ダイナミックな走行時に、より強い一体感をもたらす」ようにしたという。一方、8速オートマティック・トランスミッションも、レスポンスを向上させるために再調整されている。

高回転域での出力向上に加え、グラントゥーリズモとグランカブリオには、荒れた路面用に新しいドライブモード「カントリー」が追加された。このモードでは車高が25mm上がり、ダンパーの硬さとエンジンの出力特性がソフトになる。

マセラティ・グラントゥーリズモ
マセラティ・グラントゥーリズモ    マセラティ

ダネシン氏は、「カントリーモードは、当社の経験とお客様からのフィードバックに基づいて生まれたものです。グラントゥーリズモはその性質上、日常的に便利で実用的なものでなければなりません。わたし達は、マセラティならではのスポーティなドライビング・エクスペリエンスを、日常の世界にも届けたいと考えています」と語った。

フォルゴレの航続距離も向上

EVモデルのグラントゥーリズモ・フォルゴレとグランカブリオ・フォルゴレは、出力は向上していないものの、航続距離が従来の450kmから540km以上へと大幅に伸びた。これは主に、高速道路での巡航時など、負荷が低い場合にフロントモーターを切り離すシステムが追加されたためだ。これにより転がり抵抗が低減され、エネルギー消費が抑えられる。

また、車両の電気制御アルゴリズムも更新され、「過酷な条件下における(公式WLTP)航続距離と実走行性能との差を縮小する」とダネシン氏は述べた。

マセラティ・グレカーレ・フォルゴレ
マセラティ・グレカーレ・フォルゴレ    マセラティ

グラントゥーリズモとグランカブリオのインテリアも刷新され、ハプティック(触覚)フィードバック機能を備えた金属製ギアセレクタースイッチなど、新しい素材が採用されている。

一方、グレカーレには、最高出力390psのV6エンジンが新たに追加された。既存の4気筒モデル『モデナ』と、530psのV6エンジンを搭載する最上位モデル『トロフェオ』の間に位置づけられる。

これでグレカーレは、グレカーレMHEV(250psまたは300ps)、モデナMHEV(330ps、イタリア市場では250psも設定)390psのV6を搭載する、グレカーレV6、モデナV6、トロフェオV6、フォルゴレの6モデル展開となった。

EVモデルのグレカーレ・フォルゴレの航続距離は、フロントモーターを切り離す機構の採用により、従来の500kmから580kmへと延長されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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