【3つのグレードが意味するもの】用途に合わせた選択が生みだす、極上のジープ・ラングラー生活!

公開 : 2025.09.30 18:00

冒険心を掻き立ててくれる『ルビコン』

ルビコンというグレード名は、ジープが開発テストにも使用するオフロードコース『ルビコン・トレイル』に由来する。ジープの走破性の高さを示す『トレイル・レイテッド』の称号はラングラーの3モデル全てに付与されているが、その中でもラングラー・ルビコンは最高レベルのオフロード性能を備えている。

ルビコンの高い走破性は、ロックトラック® フルタイム4×4システムと名付けられたドライブトレインによって実現している。

前後アクスルのロッカー(トゥルロック® 電子制御ロッキングディファレンシャル)とフロントのスウェイバー(フロント電動ディスコネクトスタビライザー)をコクピット内のスイッチで操作できる他、ギア比も専用になっている。

それらのギミックを総動員しないと走破できない道というのは、巨岩が積み重なった、まさにルビコン・トレイルのような場所ということになる。

実際に日本の使用環境でルビコンが真価を発揮するのは、オフロードのトライアル走行や、ウインタースポーツのための雪深い山道といったエクストリームなシーンだろう。

もちろん河原のBBQスペースで誰よりも奥地に踏み込めるメリットも無視できない。

ルビコンはオフロード走行を得意とするラングラー3兄弟の中でも、特にタフなシチュエーションに向く、自動車版のトレイルランナーのような存在なのである。

それほどの超高性能車でありながら、サハラと比べて50万円高いだけという価格設定も魅力的といえる。ともあれルビコンはまだ見ぬ地平を追いかける、冒険心に溢れた人のための至高のグレードなのである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

関連テーマ

おすすめ記事


人気記事