プロが社用車として選ぶタフさ 7人乗り3列シートのイタリア・ミニバン『フィアット・ドブロ・マキシ』の使い勝手と存在感

公開 : 2026.06.05 13:00

プロがマキシを選んだ本当の理由

見た目の部分はもちろんだが、それ以外にも今回エクスペル・ジャパンが社用車に対し重要視し、結果的にドブロ・マキシを選んだ理由がある。それは荷室の広さと使い勝手の良さだ。

2脚の独立した3列目シートは脱着することができ、外した後のフロアは完全にフラットとなっている。一方、2列目シートは3分割の可倒式になっており、これを倒すと2230mmの奥行きが確保できる点にある。

実はエクスペル・ジャパンが扱っているPPFロールの長さは1900mmほどで、ちょうどいい奥行きとなるわけだ。ちなみにスタンダードボディのドブロでリアシートを倒した際の奥行きは1880mmなので、マキシがベストというわけ。

一方、同社のジェネラルマネージャーである塩谷茂樹さんによると、ドブロ・マキシを選んだもうひとつの理由が、長距離でも快適に移動できる走りの性能だという。また、ドライビングポジションは国産の商用車より幾分ゆったりとしたクロスオーバーSUV的なもので、厚みのあるシートの座面も長時間の使用に向いているそう。

さらに、ディーゼルターボユニットが発生する30Nmという最大トルクと8速ATの賢いギア捌きのおかげで、荷物の搭載量にかかわらず、上り坂が続くような高速道路でも快適に走破できるとのことだ

プロが日々使い込む社用車としてのタフさ。そしてフィアットならではの、すっきりとしたデザインの中に込められた使い勝手の良さと存在感。ファミリーカーとしてはもちろんだが、フィアット・ドブロの守備範囲は我々が考えているよりもはるかに広いのである。

フィアット・ドブロ・マキシ

全長×全幅×全高:4770×1850×1845mm
ホイールベース:2975mm
トレッド前/後:1555/1570
車両重量:1660kg
乗車店員:7
エンジン:ターボチャージャー付直列4気筒DOHC(ディーゼル)
総排気量:1498cc
ボア×ストローク:75.0×84.8
圧縮比:16.4
最高出力:96kW(130ps)/3750rpm[ECE]
最大トルク:300Nm/1750rpm[ECE]
燃料/タンク容量:ディーゼル/50L
最大ラゲッジ容量:2693L
駆動方式:前輪駆動
トランスミッション:8速オートマティックトランスミッションEAT8
WLTCモード燃費:18.1km/L
タイヤサイズ:205/60R16

フィアット・ドブロ 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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