フェラーリ出張メンテナンスサービス誕生!顧客とディーラー双方にメリットあり【北海道で実例を取材】

公開 : 2026.02.16 07:25

フェラーリ・ジャパンは2025年、出張メンテナンスサービスである『フェラーリ・モバイル・サービス』を日本に導入しました。今回は既にサービスを始めている北海道の正規ディーラーが出張する様子を、編集部ヒライがレポートします。

2025年にスタートした顧客向けサービス

フェラーリ・ジャパンは、『フェラーリ・モバイル・サービス』(以下FMS)と呼ばれる顧客向けサービスを2025年からスタートさせている。

モバイルと聞いて思い浮かべるのは、スマートフォンのアプリかもしれない。事実、フェラーリは『マイ・フェラーリ(MyFerrari)』と呼ばれるオーナー向けアプリを用意しており、本稿を書く際にアンドロイド版を調べたところ、既に世界で5万件以上のダウンロードがあった。

フェラーリ・モバイル・サービスの実例を北海道帯広市で取材。
フェラーリ・モバイル・サービスの実例を北海道帯広市で取材。    平井大介

しかし今回取材したFMSはむしろ逆で、オンラインではなくリアルの話だ。簡単に書けば、フェラーリ正規ディーラーによる出張メンテナンスサービスとなる。

フェラーリ・ジャパンの担当者に聞いたところ、こちらは既にグローバルで展開されていたという。それが2025年に入ってからアジア・パシフィック地域でも力を入れることになり、日本国内でサービスを開始することになった。

ただ、国や地域によって状況やニーズが異なり、サービスの活用方法も様々な形が想定される。そのため日本でも全国一律のサービスにするのではなく、各ディーラーでカスタマイズを可能とする、実態に即した運用となっている。これは世界的にCI統一が前提のハイブランドでは、珍しいケースと言えるだろう。

今回はFMSをいち早く導入し、既にサービスを始めている北海道札幌市のフェラーリ正規ディーラー、『MID Sapporo』(以下、MID)が実際に出張して作業する様子を取材することができた。

サービスカーは同じイタリアの道具車

出張先となったのは北海道帯広市。目的地に到着すると、駐車スペースには8台のフェラーリがズラリと並んでいた。こちらは全て取材にご協力頂いたオーナーさんの所有車で、最新のモデルばかり。12チリンドリが早くも納車されているのに驚いた。

今回実際にサービスを担当したのは、MIDのサービスアドバイザー/サービスマネージャーの山中俊夫さんとテクニシャン(メカニック)の森下翼さん。また、取材ということもあり、ゼネラルマネージャーの佐野哲也さんも同行された。

フェラーリ専用のテスターを繋ぎ、コンディションをチェックする。
フェラーリ専用のテスターを繋ぎ、コンディションをチェックする。    平井大介

サービスカーは同じイタリアの『道具車』であるフィアットドブロで、ボディカラーはフェラーリではお馴染み『ロッソコルサ』に変貌。まさにフェラーリのサービスらしい雰囲気となっている。ちなみに希望ナンバーは119だ。

ドブロに搭載するのはフェラーリ専用のテスター(DEIS)、エアーコンプレッサー、家庭用蓄電池、エアージャッキ、工具一式などで、簡単な整備ならその場でひと通りできてしまう装備。この日は機器の出番がなかったが、オイル交換も可能とのことだ。

今回の作業目的はローマスパイダー、296GTB、296GTSの点検。まずはローマ・スパイダーから作業開始となった。

森下さんはテスターを担当。今どきは、車両に繋ぐユニットとPCはブルートゥース接続するそうで、少し驚いた。ちなみにテスターの記録は、本国のデータベースとリンクさせることが可能となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事