【セールススタッフの熱き戦いの中にある友情】マセラティ マエストロ 2026

公開 : 2026.08.31 19:00

期待に応える、東京代表のアプローチ

現在はマセラティ 紀尾井町の店長として忙しい日々を送る牧江絢仁さん。今年のマエストロに選ばれた、もうひとりの人物である。

前職でも輸入車の販売に関わり、マセラティを扱って今年で5年目。マエストロには3回挑戦しており、今回が初の受賞となる。

つまり、かなりの高確率で新車販売のトップ10に入っているのである。これは、ブランドに精通しているからこそだろう。

高校時代サッカーで日本一を経験。このマエストロが二度目の日本一となる牧江さん。

牧江さんはマセラティのどこに着目しているのか?

「ブランドとしてはニッチですが、一度ファンになっていただければ、強い求心力があると思います。みなさん、イタリア車やマセラティに、日本車、ドイツ車とは違った魅力を期待されているので、こちらはその期待を理解したうえで、アプローチを変えていく。新規はもちろんですが、既にファンの方にもどういった提案ができるのかが鍵だと思います」

グラントゥーリズモとSUVのグレカーレでは、キャラクターや価格帯が異なっているが、それらをどう組み合わせるのか?

「グラントゥーリズモを所有されている方の奥様用とか、ファミリーカーとしてグレカーレをお勧めするような感じだと、用途としてもぴったり当てはまると思います。また、中古車を見に来た方に、金利やランニングコストが有利な新車をお勧めして喜んでもらえることも多いですね」

口数は決して多くない牧江さんだが、話はじめると熱っぽく語るタイプ。マエストロのような挑戦にも積極的に見える。

「私はひとつのところにいると飽きてしまうというか、目標がないとやっていけないタイプなので、マエストロは励みになります」

先の土屋さんが言っていた「運ではない」という意見には、牧江さんも同意する。

「もちろん色々なお客様がいらっしゃいますが、1年間など一定期間で慣らせば、同じ数の接客をしていても、スタッフ毎の販売台数の差は出ますから」

忙しい日々の中、休日にはフットサルで汗を流すという。

最後に、牧江さんにも、もうひとりのマエストロ土屋さんについてうかがってみた。

「自分はわりと相手をライバル視してしまうようなところがあるんです。でも土屋君とは不思議と気が合って、情報交換したりしています。今年は1台差で僕が(新車販売の)2位だったので、ふたりでマエストロを取れて本当によかったと思っています。いい競争相手なので、一言送るなら、『来年もふたりで獲りましょう!』という感じでしょうか」

普段はまず見ることができないセールススタッフの戦いとそこに懸ける思いは、それ自体がちょっとしたドラマだったのである。

■マセラティ 目黒
〒152-0003 東京都目黒区碑文谷5-2-5 TEL:03-5725-8280 OPEN 10:00~18:00(定休日:火曜日)

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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