BMW X1

公開 : 2015.10.16 20:50

ドライブトレイン

エンジンは、1.5ℓ3気筒ガソリンがsDrive 18iに、2.0ℓ4気筒ガソリンがxDrive 20i、xDrive 25iに搭載される。2ℓ4気筒はxDrive 20iとxDrive 25iでチューニングが異なる。

1.5ℓ3気筒ガソリン・エンジンは、2シリーズ・アクティブツアラーにも搭載されているB38型。ツインパワー・ターボを1基備え、136ps/4400rpm、22.4kg-m/1250-4300rpmのパワー、トルクを発揮する。これは、つい先ごろ発表されたミニ・クラブマン・クーパーと全く同じ値だ。今回のX1に搭載されるすべてのエンジンに共通だが、シングル・ターボチャージャーに、高精度ダイレクト・インジェクション・システム、無段階可変バルブ・コントロール・システムのバルブトロニック、バリアブル・カムシャフト・コントロール・システムのダブルVANOSを組み合わせている。

2.0ℓ4気筒ガソリン・エンジンはB48型で、xDrive 20iには192ps/5000rm、28.6kg−m/1250-4600rpmの、xDrive 25iには231ps/5000rpm、35.6kg-m/1250-4500rpmのチューニングのものが与えられる。実は、またミニ・クラブマンとの比較になってしまうが、xDrive 20iに搭載されているエンジンがクーパーSに搭載されているものと同じチューニングで、xDrive 25iのものはそれを上回るパワー、トルクを得ていることになる。

ちなみに、パフォーマンスは、xDrive 20iが0-100km/h加速7.4秒、最高速度223km/h、xDrive 25iが、0-100km/h加速6.5秒、最高速度235km/h(ヨーロッパ仕様車値)だ。

sDrive 18iの諸元値は国土交通省に申請中とのことだが、xDrive 20iおよびxDrive 25iの燃費は公表されており、JC0モードでxDrive 20iが14.6km/ℓ、xDrive 25iが14.3km/ℓという値である。

トランスミッションは、1.5ℓ3気筒には6速オートマティック、2.0ℓ4気筒には8速オートマティックが組み合わせられる。アイドリング・ストップが標準で装備される他、ECO PROモードを持つ。

シャシー

今回から採用されたUKL1プラットフォームは、従来の後輪駆動のプラットフォームと較べて、当然ながら高剛性化、軽量化、低重心化などが達成されている。

サスペンションは、フロントがシングル・ジョイント・ストラット式マクファーソン、リアがマルチリンク・アクスルだ。

sDrive 18iはFWD、そしてxDrive 20i およびxDrive 25iはxDriveの名前が示す通り、4WDモデルである。xDriveはオンデマンド式インテリジェント4輪駆動システムで、通常走行時には効率的な走行のため駆動トルクがフロント・ホイールにのみ伝えられ、ステアリングの切れ角やホイールの回転速度などの車両データからオーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知すると、ファイナル・ドライブに一体化された電子制御式多板クラッチ・システムが瞬時に前後アクスルへの駆動トルクを可変配分するというシステムだ。

また、全モデルに、エンジンおよびブレーキを制御することで、コーナリング時の走行安定性とハンドリング性能を向上させるパフォーマンス・コントロールを標準装備している。これは、コーナリング中にアンダーステアの兆候が出ると、システムがコーナー内側のリア・ホイールに軽くブレーキを作動させると同時に、エンジンの駆動トルクを増加させることで、外側のホイールへの駆動力を高め、コーナーでの駆動力を最適に制御。結果、減速することなくニュートラルなハンドリング特性を回復し、優れたロード・ホールディング性能とダイナミックなコーナリングを実現するというものだ。なお、標準で、4WDシステムには、ダイナミック・スタビリティ・コントール、ダイナミック・トラクション・コントロール、コーナリング・ブレーキ・コントロールが装備される。

ブレーキは4輪ベンチレーテッド・ディスクで、シングル・ピストンが標準となる。また、組み合わせられるタイヤは、225/55R18インチが標準だ。ステアリングは、電子制御の速度対応型サーボトロニックで、これは低速での軽い操舵力と、高速走行時の安定感との両立のため採用されたものである。

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