2026年欧州版 最も注目すべきEV 10選(前編) 今や英国の新車登録4分の1以上 UK編集部イチオシはチェコのコンパクトSUV

公開 : 2026.06.17 17:05

デザイン、走行性能、実用性など、さまざまな観点からAUTOCAR UK編集部イチオシの「EV」を10台紹介します。技術の進歩とインフラ整備にともない、欧州では個性豊かなEVモデルが数多く販売されています。

それぞれに独自の強み

電気自動車(EV)は短期間で飛躍的な進歩を遂げ、あらゆる用途に対応できるモビリティとして一定の地位を確立している。ほんの数年前までは、EVは期待を大きく下回る存在だった。高すぎる価格、実走行距離の短さ、そして遅々とした充電速度が、エンジン車からの乗り換えを躊躇させていた。

しかし、現在の市場動向は変化し、英国における新車登録台数の4分の1以上をEVが占めるようになった。バッテリー技術、公共充電インフラ、そして走行性能の進歩が状況を一変させ、一方で生産コストの低下により、以前よりも手の届きやすい存在へ近づいてきている。

AUTOCAR UK編集部イチオシの「欧州EV」を10台紹介する。
AUTOCAR UK編集部イチオシの「欧州EV」を10台紹介する。

維持費の安さや政府の補助金も考慮すれば、現代のEVはファミリーカーや社用車として十分に適した選択肢であると言える。

モデルの選択肢もかつてないほど広がっている。本特集では、現在英国で販売されているEVの中から特に注目すべきモデルをリストアップし、長距離走行に適したファミリー向けSUVから、スポーツカーのようなスリルを備えた高性能モデルまで、興味深い10台を紹介する。

あえて「最高の1台」を選ぶなら、AUTOCAR UK編集部はスコダ・エルロックを推している。汎用性、航続距離、完成度、そして圧倒的なコストパフォーマンスを兼ね備え、その絶妙なバランスに匹敵するコンパクトSUVはほとんどない。

(翻訳者注:各モデルの名称や装備などは英国仕様に準じます。各項目の最後の価格については、英国向けのメーカー公式サイトで確認できた金額を記載しています。)

1. スコダ・エルロック – ファミリー向け電動SUVのベスト

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地&ハンドリング:8点 コスト:9点

長所:成熟したシャシーとバランスの取れた走行性能 使い勝手の良いテクノロジーを備えた広々とした室内 優れたエネルギー消費効率(電費)
短所:運転の楽しさは少し物足りない 郊外道路では重く感じる DCCサスペンションが必須装備だが、高価格モデルに限定されている

6年前、フォルクスワーゲン・グループ傘下でチェコの自動車メーカーであるスコダが、快適で手頃な価格の中型電動SUVとしてエンヤクを発売した。一見すると、そのコンセプトを受け継ぎ、より小型で安価なモデルへと再構築したものがエルロックのようにも思える。しかし、同時にデザイン哲学も転換し、あらゆる面で確固たる強さを見せている。

1. スコダ・エルロック
1. スコダ・エルロック

「一般的な幹線道路では、適度にしなやかで快適な走りを見せる」
――マット・ソーンダース(ロードテスト編集者)

エルロックの室内は広々としている。トランクは特に実用的で、同クラス最大級であり、収納力も申し分ない。例えば、充電ケーブルはトランク下の収納スペースやトランク内のネット収納に収めることができ、パーセルシェルフは数段階の高さ調整が可能だ。

汎用性の高さも見逃せない。最上位グレードのWLTP航続距離は580kmで、AUTOCAR UK編集部による実走テストでも430~480kmは容易に達成できた。

なお、WLTP航続距離570kmの『SE L 85』を含むいくつかのグレードは、英国では1500ポンド(約32万円)のEV購入補助金(ECG)の対象となっており、これによりエルロックの魅力はさらに高まっている。

英国価格は3万3970ポンド(約730万円)から。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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