超・徹底解説 BMW 5シリーズ

公開 : 2017.01.12 05:50

まずはお断りを。今回の試乗車は540iの後輪駆動仕様だということだ。日本には2WDの540i Luxuryと、4WDの540i xDrive Luxuryが導入されることになっているが、この駆動方式の違いは念頭に置いて、読み進めていただきたい。

そうした仕様の違いを抜きにして、新型5シリーズがあきらかに洗練度を増したということは疑う余地のない事実だ。エンジンのスタート・スイッチを押した瞬間から、それと気付かされるだろう。

キャビンに侵入するエンジン・ノイズが、確実に小さくなっている。低回転域では、3.0ℓ直6ターボは稼働していることを気付かせないほどで、都市部での高い静粛性を新型5シリーズに与えている。

さらに走るほどに、ポジティブな印象は深まっていく。新型サスペンションはロード・ノイズからキャビンを隔絶し、先代を上回る威厳と滑らかなフィールをもたらす。風切り音もまたおそろしく低く、一般的な高速道路の巡航速度では、すべてが静かに感じられる。

驚くほどに高められた洗練度と、ゆるやかに回るエンジンはより上質な雰囲気を醸すが、それは内装の仕立ても同様だ。それはインテリアのラグジュアリーさが増しただけでなく、先に触れた後席をはじめとする居住性の向上もあって感じられるものである。

多層構造のダッシュボードは、デザインも上質なマテリアルも7シリーズと共通するもの。センターコンソールはドライバーに向けて傾けられ、初期の5シリーズに見られたドライバー・オリエンテッドなデザインを想起させる。

設計を刷新したTFT液晶式計器盤の表示は非常にクリアで、走行モードに応じて投影テーマを変更するなど、最新のクルマに乗っている満足感を与えてくれるギミックも備える。

新設計のフロントシートは密度の高い感触のクッションが使用され、サポート性も快適さも申し分ない。長距離移動がうれしくなる空間、といってもいい。

数ある優れた室内装備の中でも、最新世代のiドライブ・インフォテイメントは触れるべきアイテムだ。新型の10.3インチ・タッチパネルはダッシュボード最上部に、これもドライバー方向へ向けて配置される。

ダイヤル式コントローラーでもタッチ・パネルでも操作できるそれは、メニューのさらなる改善も図られた。オプションでは、7シリーズに装備される、音声と非接触の動作でも操作できるシステムが用意されている。


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