超・徹底解説 BMW 5シリーズ

公開 : 2017.01.12 05:50

5シリーズならではのエクステリア・デザイン

7とも3とも違うバランス感

新型5シリーズの外観を端的に説明すると、「近年の5シリーズの姿を受け継ぎながら、最新型7シリーズで確立したエクステリア・デザインの方向性を落とし込んだ」ということになる。

そう言い切ってしまうのは簡単だが、しかしそれはほかでもないBMWのカスタマー調査で顧客が望んだ姿なのである。

ただしそうした継続性を持ちあわせながら、新型は、ワイドで堂々とした印象に生まれ変わった。それが7シリーズとも3シリーズとも異なるバランスを生み出しているのが特徴である。メルセデスのEクラスとCクラスを見分けるのは簡単ではないが、BMWのラインナップにはセグメントごとの特色が残っているのだ。

つながったキドニーグリルとヘッドランプ

7代目の外観はアスリートのような引き締まっているが、それを印象づけるのが、キドニーグリルとLEDヘッドライトがひと繋がりに描かれたフロントフェイスである。

ヘッドライトは、ランプの輪郭をLEDチューブで囲むことにより、スモール点灯時には先進的な表情を作り出している。左右のヘッドライト・ユニットとつながりを持つ造形となったキドニーグリルは、先代に比べ鋭く、そしてワイドになった。

フォグランプは、横長のバーとなってバンパーの両端に組み込まれ、新型のワイド感をうまく強調している。

注目すべきはキドニーグリルで、エンジンおよびブレーキ冷却のために、自動でフラップが開いて冷気を取り込むアクティブ・エア・ストリーム機能が与えられている。これは最新世代の7シリーズで導入されたテクノロジーだ。


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