世界で一番売れているボルボSUV、『XC60』の話(後編)【日本版編集長コラム#84】

公開 : 2026.05.31 12:05

AUTOCAR JAPAN編集長ヒライによる、『日本版編集長コラム』です。最近乗ったクルマの話、取材を通じて思ったことなどを、わりとストレートに語ります。第84回は約1000km乗った『ボルボXC60』話、その後編です。

意外にコンパクトに感じるサイズ

世界で一番売れているボルボ、ミッドサイズSUV『X60』。そのトップグレード『ウルトラT6AWDプラグインハイブリッド』に1000kmほど乗った話、その続きである。

今回XC60と長い距離と時間を過ごして感じたのは、日本の公道で使いやすいボディサイズだった。

取材車『ボルボX60ウルトラT6AWDプラグインハイブリッド』。山梨県甲府市の常磐ホテルにて。
取材車『ボルボX60ウルトラT6AWDプラグインハイブリッド』。山梨県甲府市の常磐ホテルにて。    平井大介

改めてサイズを記すと全長4710mm、全幅1900mm(B5)/1915mm(T6)、全高1660mm、ホイールベース2865mmとなる。決して小さくはないが、狭い路地のある筆者の自宅付近でも取り回しがよく、1900mmある全幅をそれほど広く感じないのは意外だった。

実は乗り始めた直後、立ち寄ったサービスエリアの駐車場で偶然XC90と隣になったところ、両車のサイズ差は想像以上で、XC60が意外にコンパクトであることに気がついた。

ちなみに取材車のボディカラーは『マルベリーレッド』と呼ばれる赤色なのだが、どちらかと言えばブラウン系に見える落ち着いた色合いだ。スペックシートでレッドという文字を見て驚いたほどだ。

プラグインハイブリッドは使い方次第

T6のパワーユニットは、253psの直列4気筒ターボとフロント52kW、リア107kWのツインモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(以下PHEV)。2180kgの車重を走らせるには十分なスペックだ。

ただ、PHEVに関しては、ユーザーの使い方次第だと感じた。実際にどうだったかをお伝えしよう。

バッテリーが空になったので、約6時間かけて自宅で充電(200V/3kw)。航続距離は65kmの表示。
バッテリーが空になったので、約6時間かけて自宅で充電(200V/3kw)。航続距離は65kmの表示。    平井大介

最初に都内で車両を受け取り、そのまま静岡県東部の自宅まで『ドライブモード』はハイブリッド、『バッテリーの使用』は自動のまま120kmほどを走行した。ちなみに前者は、ハイブリッド、パワー、ピュア、オフロード、AWDの5種類、後者は自動、保留、充電の3種類から選べる。

高速道路中心のルートを流れに沿って走ると、途中でバッテリーが空(航続可能距離0km)になりエンジン走行となった。

そこで翌日、自宅で200V/3kWの普通充電を行ったところ、100%になるまで約6時間を要した。そこで表示されたバッテリーのみの航続距離は65km。カタログスペックは81kmだが、それまでの走行条件や季節を加味すれば妥当な数値だろう。

その後、数日は自宅周辺の街中を同条件で走ったところ、ほぼEV走行となった。そこから燃料計が下がることはなく、次にガソリンを多く使ったのは、取材で往復90kmほどを高速道路中心で走った時。そこでまたバッテリーが空になったからだ。

高速道路でも日本の法定速度内だとほぼEV走行となるが、もちろん、バッテリーの使用を『充電』切り替えれば走行中も強制的に充電可能だ。別日に試したところ、高速道路120kmほどの走行で、メーター読み3/4くらいを充電することができた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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