ホンモノ派の3列シートSUV キャデラック「XT6」のオン/オフ着こなし術

公開 : 2022.03.11 15:45

ホンモノって心地いい 3列目を体験

3列シートのラグジュアリーSUVが代名詞となるXT6。

2列目はキャプテンシートを採用しており、センタースルーを通って3列目へアクセス。また、電動操作で2列目の背もたれを倒し、3列目へ直接乗り込むこともできる。

その3列目はミニバンほどではないが、大人でもしっかり座ることができる。

専用のドリンクホルダーや USBソケットが備わり、大人数でのロードトリップはさぞかし楽しかろうと想像する。

2/3列目シートは電動可倒式を採用、ボタンひとつで多彩なシートアレンジが可能に。また荷室容量は1784LのXT5に対して、XT6は2228Lとラゲッジスペースの広さも自慢したくなる。

マリンスポーツ派も納得 荷室をチェック!

高さや奥行きに余裕があり、長さのあるものや大きなもの、たくさんの荷物を積載して移動することができる。普段の買い物から趣味のアウトドア、遠出の旅行まで自由なライフスタイルが満喫できそうだ。

筆者の長年の趣味はサーフィン。上達が実感できない難しいスポーツだからこそ、長く続けてこられたのかもしれない。そんな余談はさておき、試しにサーフボードを積んでみる。

荷室に装備されたスイッチで2/3列目の背もたれを倒せるし、3列目は同じスイッチで起こすこともできる。また標準装備されるハンズフリー機能付きパワーリフトゲートは、手を使わずに足をかざすと自動ドアのようにゲートがオープン。こうしたきめ細やかな機能がうれしい。

片側の後部座席を倒すと160〜200cmのショートボードが余裕で中積みできる。またロングボードより短いミッドレングスも車内に収まりそうだ。

海から上がり車両に戻った時は、キャデラックのクレストマークが照射された辺りに足を差し出すと、ハンズフリーでリアゲートがオープン。サーフボードを一旦地面に置くことなく、真水で洗った後にささっと車内にしまうことができる。

リーシュやウェットスーツなどの砂汚れや濡れたものが収納できるフロア下のスペースは、使い勝手も良くかなり便利だ。しかも水や汚れが貯まるよう傾斜のあるデザイン設計となっており、こうした随所にみられる細やかな配慮が好印象である。

このようにスポーツやレジャーなどアウトドア全般に適した愛車となることに間違いはないが、いま急増中の車内のオフィス化にも対応するだろうか。

▶️キャデラックXT6 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    小原れみ

    大学在学中に創刊されたアメリカの自動車カスタム文化を紹介する雑誌に影響を受け、インターンシップを経て編集部員に。1996年よりフリーランスのライターに転向。米国車やカスタム車両専門誌の執筆を中心にアメリカン・カルチャー全般を担当する。愛車は、熟練ビルダーである夫の指導を受けてフレーム製作から始めた1932年式フォードのホットロッド。無類の工具&ネジ好き。
  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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