アルピナ・オーナーの桜、それは不滅の証 「ALPINA SAKURA TOURING 2022」

公開 : 2022.04.06 18:00

80年代から最新型まで 連なるアルピナ達

モデル的には新しいB3やB5の各タイプが多かったが、このほかD5が4台、D3は6台とディーゼル・モデルが参加台数の約4分の1を占め、人気の高さをうかがわせる。

クラシック・モデルではB10 3.5(E28)やC2 2.5(E30)といった1980年代のモデルが2台参加し、今のモデルには見られないスレンダーな姿が参加者の注目を集めていた。

マニアックなモデルとしては、99台限定のB3 GT3が3台揃ったことが嬉しい。

さらに、B7、B6 S、B6ビターボ、B4 S、B4ビターボ、ロードスターSと近代のモデルまでほとんど揃うのは、アルピナ人気が日本に浸透している証だろう。

植樹を終えたところでランチ会場まで、隊列を組んでショート・ツーリング。午後は、ホテル自慢の料理と、春の日本庭園を楽しむプログラム。

オーナーの車両以外にも、ニコル・オートモビルズから最新のB3ツーリング、B5リムジン、B8グランクーペが持ち込まれ、イベントに彩を与えた。

植樹を終えるとオーナーたちは愛車のエンジンに火を入れる。ここからは甲府の迎賓館と呼ばれる常磐ホテルまでのショート・ツーリングだ。

昇仙峡グリーンラインを40台のアルピナが思い思いに走り抜け、甲府の市街へ向かう。

ホテルで参加者を迎えたのは、アルピナのステータスにふさわしい特別なランチ。

銀座の老舗ステーキハウスであるペントハウスの姉妹店となるペントハウス甲州でのステーキ・コースと、長崎直送の生鮪を使った和懐石コースの2種が用意された。

アルピナ談義に盛り上がりながら、特別なランチに舌鼓を打つひと時。食事後は、中庭の日本庭園で記念撮影。また、ホテルのエントランスには現行モデルが一堂に並べられ、参加者が興味深そうに乗り込んだり、写真を撮っていた。

こうして「アルピナと桜」「植樹と食事」という日本に根ざすカルチャーを主とした初の試み、ALPINA SAKURA TOURING 2022はオーナーの満足気な表情と共に幕を閉じた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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