『ビジョンBMWアルピナ』初公開! ブランドの未来を示す高級V8クーペ 洗練された軽快な走りとラグジュアリーを追求

公開 : 2026.05.18 15:05

BMWグループ傘下となって初めて、アルピナの未来を示す初のコンセプトカーが発表されました。V8エンジンを搭載する2+2クーペで、BMWとロールス・ロイスの間を埋めるブランドの立ち位置を表しています。

BMWロールス・ロイスの中間に

BMWグループ傘下となったアルピナの未来像が、イタリアのコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで披露されたコンセプトカー『ビジョンBMWアルピナ(Vision BMW ALPINA)』によって示された。

シャークノーズを備えた2+2クーペで、全長5.2mと、ロールス・ロイス・レイスと同等の長さを誇る。

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ    AUTOCAR

このコンセプトカーから直接量産モデルが生まれるわけではなく、今後のデザインの指針となる。アルピナのモデルはBMWよりも高価格帯となるが、BMWグループのフラッグシップブランドであるロールス・ロイスの域には達しない。

ビジョンBMWアルピナは、今年初めにアルピナ創業家であるボーフェンジーペン家からの完全買収が完了した後、BMWが同ブランドをどのような方向へ導こうとしているかを示す、初の公式発表である。新時代における初の量産モデルは、BMW 7シリーズをベースとして2027年に発表され、2028年初頭に納車開始予定だ。

過去へのオマージュも随所に盛り込む

ポールスターのデザイン責任者で、現在はBMWの中型車および高級車部門責任者を務めるマクシミリアン・ミッソーニ氏はAUTOCARの取材に対し、アルピナの60年にわたる歴史が「細心の注意」を払って扱われていること、そして1978年に登場した『B7ターボ』がビジョンBMWアルピナのインスピレーション源となっていることを語った。

実際、このコンセプトカーには、マルチスポークホイール、ロゴ入りのフロントスポイラー、4本出しマフラーなど、ボーフェンジーペンのルーツを忠実に受け継ぐ要素が盛り込まれている。

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたビジョンBMWアルピナ    AUTOCAR

また、「デコセット」の一部として施されてきたストライプが、ミニマルなデザインに切り替わっている。このストライプはブランドの高級路線に基づき、従来のようなデカールではなく、手描きで施されることになる。

フロントにさりげなく施されたクロームは、BMW 507へのオマージュであり、メインラインのBMW車をベースとするアルピナの量産モデルにも採用される見込みだ。

キャビンも注目すべき部分だ。上質なラヴァリナレザーがふんだんに使われており、独創的なアンビエントライト、木目仕上げ、そして高級時計から着想を得たという金属のディテールが特徴的だ。後部センターコンソールには、クリスタルガラスの食器が備わっている。

これらすべてが相まって、メルセデス・マイバッハレンジローバーと対抗するレベルのラグジュアリーを実現しつつ、フェラーリのような希少性を確保することになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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