公道試乗 トヨタ・スープラ新型(日本仕様) 3グレードの価格/スペックを比較評価 

2019.06.03

どんな感じ?

ハンドリングか 限界性能か

細身のコアにバーンと張り出したフェンダー。4.4mの全長ながらやたらと幅広く見える。もはや死語かもしれないが「ボン、キュッ、ボン」のグラマラスな肢体である。

それはフェンダーまわりを別設えとしたような造形の妙味が大きいが、別の視点ではトヨタがこだわったショートホイールベースも利いている。トレッド幅に対してホイールベースを短く設定。スープラのW/T比は約1.55でしかない。86が約1.68であり、同トレッド幅群ではかなりのショートホイールベース設定である。7:3くらいの角度で見た時の前後輪の張り出し感はフェンダー造形と共にW/T比設定の賜である。

もちろん、ショート&ワイドなフットプリントは外観のためではない。言うまでもないが運動性向上が主目的である。前輪の横変位量に対するヨーの変化が大きい、前後輪の荷重変化が出やすい等々の要件から同トレッドならショートホイールベースのほうがハンドリングやコーナリング限界が向上する。返せば破綻を起こしやすく、ヨーの収束性に難がある。安定した操縦性や限界性能を求めるには好ましくないレイアウトとも言える。

ショート&ワイドの長短を上手く按配を付けられるかが走りの見所のひとつだ。

 
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