海外試乗

2019.08.22

フェラーリ製V8ツインターボ マセラティ・レヴァンテ・トロフェオに試乗 590psのテノール

マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ

テスト日 : 2019年7月11日

価格 : 12万4900ポンド(1623万円)

文・ジェームス・ディスデイル 

編集部より

フェラーリ由来のV8ツインターボを搭載したマセラティ製のスーパーSUV、レヴァンテ・トロフェオ。ポルシェ・カイエン・クーペ・ターボなどのライバルに及ばない部分もあるものの、イタリア製の超個性派として、他にはない魅力を備えているとする英国編集部。モデナで評価しました。

もくじ

590psを生むフェラーリ製V8エンジン
軽量化に努めるも車重は2170kg
右足を動かすのが楽しくなるサウンド
活発に路面を蹴り進む運転の楽しさ
SUVでは唯一の戦闘力と音楽性
マセラティ・レヴァンテ・トロフェオのスペック

590psを生むフェラーリ製V8エンジン

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

レヴァンテの中でも最も悪そうで、異常までに速いモデルが登場した。ハイエンド・ハイパフォーマンスSUVの需要は増える一方で、SUV参入には遅れ気味だったマセラティも市場の期待にこたえるのは時間の問題だったといえる。ライバルは、ポルシェ・カイエン・クーペ・ターボやレンジローバー・スポーツSVRなどツワモノ揃い。

レヴァンテ・トロフェオを簡単に説明するなら、フェラーリ譲りのエンジンが搭載されたマセラティ製SUV。フィアット・グループの資産を活用し、アルファ・ロメオのQ4と呼ばれる4輪駆動システムとトランスミッションが組み合わされる。そこにマセラティ独自のエンジニアリングを組み合わせ、世界最速のSUVの1台が誕生することになった。

マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ
マセラティ・レヴァンテ・トロフェオ

エンジンはマラッネロ製の3.8L V型8気筒ユニットで、レヴァンテGTSにも採用されているもの。そこにマセラティ製のカムシャフトとバルブ、シリンダーヘッド、ピストン、コンロッドなどが組み込まれている。2基のツイン・スクロールターボを結合し、独自のエンジン・マネージメントシステムで制御。最高出力は590ps/6250rpmで、最大トルクは74.8kg-m/2500−5000rpmを発生する。

増強されたパワーを受け止めるために、シャシー周りもアップグレード。サスペンションは車高を35mm下げることができる、エアロ2モードが追加されたエアサスペンションとなる。ドライビングモードの「コルサ(レース)」の設定も新しくなり、スプリングとダンパーの設定は引き締められ、20%ほどレートが高くなっている。同時にESPの制御は緩くなり、スロットルレスポンスは一層シャープに味付け。8速ATの変速タイミングも変更された。

 
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