【たのみの綱のインドが……】スズキの販売台数減 原因はコロナ禍だけではない 背景にインド経済

2020.05.27

サマリー

スズキの当期決算は厳しい結果に。営業利益は前期比33.7%減。コロナ禍だけではなく、他の日系メーカーとは違う課題が。それはインド。2019年に入り経済成長に陰りが見え、金融機関の不良債権が足かせに。

もくじ

スズキの営業利益、前期比33.7%減
日本の2倍売るインド・マーケット
インド政府の国民車構想に参加
インド経済成長に陰り 負の連鎖に

スズキの営業利益、前期比33.7%減

text:Kenji Momota(桃田健史)

やはり、スズキの当期決算は厳しい結果となった。

5月に入り、自動車メーカー各社が決算報告をおこなっているが、新型コロナウイルス感染拡大の世界各地への影響が色濃く出ている。

マルチ・スズキ・インディアが販売するスズキ・エスプレッソ。
マルチ・スズキ・インディアが販売するスズキ・エスプレッソ。    マルチ・スズキ・インディア

スズキも同様の傾向が出ることは予測されていたが、スズキは他の日系メーカーとは違う課題を抱えている。

それが、インドだ。

今回の発表では改めて、スズキにとってインドが最重要市場であることがわかる。

2020年3月期の売上高は、前期比9.9%減の3兆4884億円となり、スバル、マツダを抑えて、日系メーカー第4位の座をなんとか守った。

営業利益

減収は3期振りだ。営業利益は33.7%減(営業利益率6.2%)で、2期連続の減益に甘んじた。

2015年に発表した、新中期経営計画「SUZUKI NEXT 100」(2015年度~2020年度)で掲げた2019年度目標は、売上高3兆7000億円、営業利益率7.0%だった。

売上高

売上高では2018年3月期(3兆7572億円)と2019年3月期(3兆8715億円)と目標値をクリアしていたが、当期は目標に届かなかった。

営業利益率

営業利益率では、2017年3月期(8.4%)、2018年3月期(10.0%)、2019年3月期(8.4%)だったが、こちらも当期は目標値に届かず。

スズキによると、売上高の減少の原因は「インド四輪市場の回復遅れ、為替影響、そして新型コロナウイルス影響等」としている。

コロナより先に、インド市場での四輪動向がスズキ事業全体を直撃したのだ。

 
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