DS No7 E-テンス(2) 好奇心くすぐられる新世代 アクティブスキャン・サスの効果鮮明 航続距離740kmはクラス最高水準

公開 : 2026.07.30 18:10

20万台以上が売れたDS7の後を継ぐ、DS No7が登場。3種類のEV版E-テンスと、ハイブリッドをラインナップします。落ち着いた雰囲気のインテリアやアクティブスキャン・サスにも注目です。UK編集部が試乗します。

線形的で直感的なアクセルレスポンス

DS7から世代交代となった、DS No7。バッテリーEV版とハイブリッド版の両方が展開されるが、英国で選ばれる割合は前者の方が高いだろう。

今回試乗したのは、そのEV版のNo7 E-テンス 245ps。最高出力は数字通り245psで、ブーストモードを起動すると280psまで利用できる。0-100km/h加速は7.8秒がうたわれるが、実際はもっと活発に感じられた。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

アクセルレスポンスは、線形的で直感的。パワフルなEVで見られる、粗野なホイールスピンもなく、力強く速度を高めていく。静寂性にも優れる。

回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで3段階に調整可能。ワンペダルドライブ・モードも別に用意され、速度管理しやすく思えた。また、ワンペダルドライブ時は、パーキングブレーキのオートホールド機能が有効になる様子。

効果が明らかなアクティブスキャン・サス

EV版では、ハイブリッド版より車重は535kgから696kgも重くなる。だが、締まりのある身のこなしは、それを感じさせない。

ドライブモードは、ノーマルとエコ、ポーツ、コンフォートの4種類。最後のモードでは、路面状況を読み取りサスペンションが制御される、オプションのアクティブスキャン・システムが有効になる。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

この効果は鮮明で、標準のサスペンションでも充分快適ながら、乗り心地は一層スムーズ。刺激的な操縦性ではないものの、姿勢制御と快適性のバランスは絶妙といえる。なお、EV版ではリアがマルチリンクだが、ハイブリッド版はトーションビームになる。

短時間ながら、145psの1.2Lハイブリッドにも試乗したが、市街地では不満なし。6速ATが鋭くなる、スポーツモードも選べる。小さくないボディだけに、エンジンの高域を多用しがちなことは否めず、0-100km/h加速は10.4秒でやや息苦しいけれど。

740kmの航続距離はクラス最高水準

電費は、試乗車のカタログ値で6.1km/kWh。航続距離740kmはクラス最高水準にあり、メルセデス・ベンツGLC エレクトリックを上回り、BMW iX3へ迫るほど。ハイブリッド版の燃費は17.5km/h前後で、こちらも悪くはない。

電動パワートレインの制御電圧は400Vで、急速充電は最高160kW。800Vのシステムを採用する競合ほど、速くはない。

DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)
DS No7 E-テンス FWD 245hp ロングレンジ(欧州仕様)

トリムグレードは、パラスがエントリー。アクティブスキャン・サスペンションなどを選ぶには、エトワールを選ぶ必要がある。トップグレードは、ラ・プルミエール。No8と比較すると、割安な価格設定にあるようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

DS No7 E-テンスの前後関係

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